PLOTTERの各サイズを分冊して使ってみる

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最近、トラベラーズノートではなくPROTTERを使っている。トラベラーズノートはそれはそれでいいのだが、レギュラーサイズでも大きいというか、かさばる。どうにかならないものかと検討した結果、PLOTTERというバインダーを使うことにした。そこそこ値段がするので少し迷ったが、大変よかった。

PLOTTERとは

PLOTTERはわかりやすくいうと、システム手帳のバインダーである。公式ではシステム手帳であるとは一言も言っていないが、界隈での認識はシステム手帳だと言っていい。

一枚革にリングが金属のバックプレートでくっついてるだけのシンプルな作りが特徴だ。大きさはマイクロ5からA5まで種類が豊富だが、リング径は11mmで統一されている。リング径が11mmなので非常に薄く、一枚革なので軽い。ミニマムなデザインが唯一無二の手帳である。

ちなみに、PLOTTERはデザインフィルの事業ブランドのひとつで、トラベラーズノートもデザインフィルである。

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PLOTTERの魅力

魅力はなんといってもミニマルなデザインである。バインダーとして余計な機能は一切ない。カードホルダーだとか、ベルトだとか、そんなものは一切なく、ただリフィルを挟むだけに特化したバインダーだということだろう。

バックプレートがアクセントになっており、革の質感もよく、シンプルでありながら存在感がある。こういったシンプルなところが魅力のひとつである。

こういった製品は使う人を選ぶ。誰にでもおすすめというわけにはいかないのがミニマルデザインな製品の特徴である。

メリットとデメリット

唯一無二のデザインであるからこそ、メリットとデメリットははっきりしている。

メリット

薄くて軽いので、持ち歩きやすい。A5サイズだとそれなりに大きくなるが、普通のノートと同じ感覚で持ち歩ける。バイブルサイズやミニ6なら小さなバッグでも余裕で入るし、マイクロ5になるとポケットに入れて持ち歩ける。この機動性は素晴らしいと感じている。

革の質感もよく、使っていて気持ちがいい。使い込まなくても最初から180°開くのも使いやすい。細部がちゃんと作り込まれているので、使っているストレスが全くないのがいい。書くことに集中できるし、書くことが楽しくなる。

デメリット

メリットの裏返しになるが、一律11mmリングなので、リフィルが多く挟めない。紙が薄いPLOTTER純正リフィルで80枚が限度なので、ウィークリーリフィルは1年分入らない。バインダー本体はリフィルを挟む以外の機能がないので、ペンホルダーとかシステム手帳にありそうなものはアクセサリーリフィルで補う必要がある。何もかもを1冊の手帳に入れたい人は全く向かない。

あと、一枚革にリングがついているだけなので、アバラ化と呼ばれる変化が発生する。表部分にリングが浮き出てきて跡になる現象である。これを経年変化と呼ぶか、経年劣化と呼ぶかは人それぞれだろうけど、そういうことが起きる。

PLOTTERの使い方

ここからは個人的な話になる。PLOTTERをどう使っているかという話だ。すべてのサイズを一通り組み合わせて使っている。綴じられるリフィルが少ないからこそ、サイズごとの役割ははっきりしていて、シーンによって使い分けということになる。

A5サイズ

プエブロとシュリンクの2種類を使っている。ノートで持ち歩きの頻度は低め。基本的には家と会社でしか使わない。

プエブロ

ノートとウィークリータスク、デイリータスクがメイン。メインのノートは紙面が大きい方がいい。打ち合わせのメモであったり、考えを整理したりといったことに使っている。

ウィークリーはPLOTTERの純正ウィークリーリフィルで、スケジュールは書いていない。この日の何時までにやらないといけないこととか、この日までにやらないといけないことを書いている。今週、来週のことがメインである。

デイリータスクはフランクリンプランナーの1日2ページのデイリーリフィルを使っている。元々はバレットジャーナル形式で書いていたが、優先順位をつけたり自分のやりやすいように工夫していたら「書いていることフランクリンプランナーじゃん」ということになり、フランクリンプランナーのデイリーリフィル1週間分を6穴パンチで穴を開けて持ち歩いている。

元々はフランクリンプランナーのクラシックサイズがバカでかいことから手帳探索が始まっているので、落ち着いたところに落ち着いたのだと思う。

無理矢理フランクリンプランナーのリフィルを詰める

シュリンク

プエブロのリングが調子悪くなったので、修理に出している間に使おうと思って買った。

プエブロに書いたノートを短期保管するのが役割である。プエブロで書いたノートを純正のProject Managerで進行中のプロジェクトごとに整理して分類している。プロジェクトが終わったら、プロジェクトのアウトプットとなりそうな教訓をOCRで読み込んで、デジタル化した後に全ページをアーカイブしている。

11mmリングなので、新陳代謝のシステムを作らないとすぐに限界が来る。

シュリンクは革が型押し加工されている。あと少し薄め

バイブル

月間と週間のスケジュール管理にバイブルサイズを使っている。

スケジュール管理はGoogleカレンダーを使っているが、Googleカレンダーは人との約束事しか管理していない。例えば、会議であるとか、会食であるとか、何かしら人と約束して自分の時間を確保したものだけをGoogleカレンダーに登録している。リマインダー通知であったり、Apple Watchに表示したりといった必要があるものだけがGoogleカレンダーに入っている。

Googleカレンダーに入れたことのほか、細かなイベントをバイブルサイズのPLOTTERに書いている。出社日だとか、有給だとか、何かの支払日だとか、締め切りだとか、そういったことはGoogleカレンダーには登録せず、手帳だけに書いている。「あれ、いつだっけ?」を思い出すための事柄は手帳に書く。

持ち歩きにも据え置きにも使えるサイズなので、スケジュールには一番適しているサイズだと感じている。

ミニ6

使い道が定まっていないが、持ち歩き用のノートに近い。A5ノートのポータブル版である。出先で少し時間が空いた時に書くのに使っている。

後は担当しているプロジェクトの年間スケジュールと会議の議題整理である。書く分量が少なくて、さっとアクセスしたいものがミニ6に入っている。

プエブロ。表面がスムーズで柔らかい。

マイクロ5

マイクロ5は持ち歩きのメモで、おそらく一番使用頻度が高い。思いついたことや気になったことをその場でメモする。1ページ1テーマで書いて、その日の夜とかに書いたことを別の手帳なりに転記したら、ページは捨ててしまう。常にまっさらなページが最初になっている。

例えばブログにこんなことを書こうと思ったら、それをメモしておいてウィークリーあたりに書き写して、メモは捨ててしまう。GTDでいうところのインボックスの役割である。

後のページは機会があったら買うものをメモしている。1つの場所や店が1ページになっている。今すぐに必要ではないが、店を訪れたら書いたいものが書いてある。

一番最初と最後にはカードケースを入れている。1つ目はクレジットカードが1枚、2つ目は使いそうな割引券が入っている。現金を持ち歩かないので、スマホ決済が使えない時のためにクレジットカードを1枚入れている。

ブライドルレザー。ポケットに入れてるのでアバラが出てきている

3穴

ミニ6以上に困っているのがオンライン限定の3穴バインダーである。マイクロ5の持ち歩きメモをさらに小さくと思ったのだが、ペンホルダーがないので持ち歩きに適していなかった。サイズもマイクロ5から乗り換えるほど小さくない。

パソコンやiPadを使っているときにキーボード前に置くメモとして使っている。3穴のいいところは、バイブルやA5に綴じられることだ。ノートの補足であったりとか、スケジュールのメモであったりとか、ちょい足しに使っている。もう少し便利な用途がありそうな気がする。

このポジションで使うことにしている

まとめ

現在や近い未来のための手帳はPLOTTERで落ち着いた感じがする。トラベラーズノートは別の用途で使っている。普通のシステム手帳と違い、分冊せざるをないという特徴はあるが、逆にいうと分冊して持ち歩きや据え置きといった役割ごとに使い分けがしやすい。

一冊がそれなりの値段するので、ありとあらゆるものがPLOTTERというのは難しい。綴じ手帳やバレットジャーナル用のノートと組み合わせたり、リング径の大きいシステム手帳からリフィルを抜き出して使ったりと機動力を確保するための補助手帳として使ってもいいと思う。

おすすめなのはマイクロ5で、変な厚みがないのでジーンズのポケットに入れて持ち歩けるのがいい。どう特化させていくかが肝じゃないかと思う。

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