使うだけで気分一新！Lone Starが魅せる限定コラボの世界

Alpha ShavingのSpiritを買ったのと同じ頃に、今回紹介するLone Starを買った。メールで「限定品でこんなの出るよ。受注生産だから予約してね」と言われて、ホイホイ買ってしまったのである。そう、限定品である。

Lone StarはA Texan ShaveというYouTubeチャンネルとのコラボ商品で、似たようなコラボ商品が以前にもあったようなので、同じようなコラボ商品があったときの参考にしてほしい。

購入した理由は単純にデザインというか、色が派手だから。白赤青の3色で「いいじゃん」と思い、買ったのである。2色はたまにあるけど、3色使いはあまりないので物珍しさで買ってしまった。台座がついて60ドルで安いのでいいかと思った。送料も含めると1万円を超えるので高いのだけどね。

外観

3ピースの両刃カミソリでトップキャップがシルバー、ベースプレートが赤、ハンドルが青の3色で構成されている。素材はアルミニウムである。光沢がなくマットな仕上げになっているので、色の組み合わせのわりに落ち着いた印象を受ける。

質感が良く、幼稚さを感じさせず、大人びたポップさが出ている。シルバー一色になりがちなコレクションに花を添えてくれる1本である。

全体の重さは約50gでアルミ製のわりに重量感がある。

ヘッド

まずはヘッドから見ていくと、左右は替刃の両端が飛び出さないタイプで、肉厚なベースプレートをしている。アルミニウム製とはいえ、妥協点が感じられず、いい作りをしているように思う。ステンレス製で60ドルあたりだと、こういった肉厚さはなく少し薄くなる。

Outlawのデザインを使い回しているわけではないのも好感が持てる。

ブレードギャップは0.90mmということで、スペック的にはミディアム・アグレッシブに分類できる。

ブレードギャップはアグレッシブさの目安になるのだが、実際に使ってみると予想と違ったりするので一概には言えないが、0.75-0.80mmあたりでミディアム、0.70mmより下だとマイルドという感じなので、0.90mmはアグレッシブで肌当たりが強そうというのがスペックから読み取った感想である。

ハンドル

ハンドルの直径は15mm、全長は90mmで太めで少し短い。ローレットは入っておらず、縦に溝が10本入っている。仕上げの目が粗いので滑りやすいとは感じなかった。太さはちょうどよくタフなハンドルに感じる。

ハンドルの底には星形のLone Starロゴが入っており、このホルダーらしさを主張してくれているのがいい。限定品なのでこういう主張をしてくれるのはうれしい。（トップキャップにあったら絶対買ってないけど）

使い心地

重量が約50gということもあり、ステンレス製に慣れている人は慣れないくらい軽く感じるだろう。ミューレのR89がだいたい64gなので、R89をメインに使っている人は少し軽く感じるくらいではないだろうか。アルミ製のホルダーに慣れている人は違和感なく使えるはずだ。

肌への当たりはかなり強めで、追い込みをかけるとヒリつくかな。追い込むよりは1ストロークで剃り切るような使い方が適している。個人的にはミディアム・アグレッシブよりも、アグレッシブに分類したいところだ。剃った感や剃ってる感を重視したい人には適切なバランスだと思う。

とはいえ、ミューレのR41やRazoRockのWunderbarのような凶悪さはないので、アグレッシブ帯にギリギリで滑り込めるような印象である。

ハンドルの重厚感を感じられて、使っていて気持ちがいい。軽いことは軽いが、全体的な重厚感により、軽さがあまり気にならない点がいい。

デザイン的というか、色使いは唯一無二ということもあり、普段とは少し違った気分で使える。デイリーで使うよりも、気分を変えたいときに使うという使い方をしている。

まとめ

限定品ということで手に入るタイミングはあまりないものの、似たようなスペックを検討する際の参考になれば幸いである。Alpha Shavingのコラボ商品は過去にもあり、将来何か別の商品が出る可能性もあるのでその際は参考にできるかもしれない。

ブレードギャップが似たようなホルダーだと、Tatara RazorsのMASAMUNE NODACHIなんだけど、ここらへんの参考にするのはリスクが大きいかな。何度か買おうかと思ったけど、断念している（値段的に）。

手持ちだとAbove The TieのWindsor Proなのだけど、使い心地はLone Starの方が2段階くらいアグレッシブに感じる。ブレードギャップだけでは測れないのがおもしろいところではあり、どうしても感覚的になってしまう。

スペック同じだから使い心地も同じ、とならないところがこういう製品のおもしろいところなのだろう。