比較レビュー: Mühle R41 vs iKon ShaveCraft #104 ‘Tech’

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アグレッシブなホルダーをあまり紹介してこなかったが、今回はアグレッシブホルダーの頂点であるMühle R41とあまり知られていないアグレッシブホルダーのiKon ShaveCraft #104 ‘Tech’を比較する。

Mühle R41

Badger&Bladeというシェービング(正確には紳士用品)のコミュニティがあり、そこに両刃ホルダーのアグレッシブ度ランキング表がある。そこにExtremely Aggressiveとランクされたホルダーがひとつだけある。それがMühleのR41である。このホルダーは強烈なアグレッシブさ故、熱狂的なファンがいる。2011と2013の2種類があるが、現在出回っているのは2011を改良した2013である。俺の手元にあるのも2013だ。

このR41だが、初心者向きとされるR89と同じ会社が作っているとは思えないほどに肌への当たりが強く、少し力が入ると皮膚ごと剃れる。もはやカンナのレベルだが、逆剃りはいらないくらい容赦なく剃れる。

初めて使った時、最初のストロークでその危険さがわかった。ほんの数センチ動かしただけで、肌に鋭い刃物が当たっているのが実感できる。安全剃刀とはいえ、刃物なのだ。

肌への当たりが強いホルダーはその分不快感も強いのだが、R41は不快感は最小限に抑えられている。決して快適とは言えないが、不快感はそれほど感じない。格子状のコームなのかはわからないが、よくできており両刃ホルダーの傑作だと思う。

iKon ShaveCraft #104 ‘Tech’

R41以上にアグレッシブなホルダーはないと思っていたが、iKonのShaveCraft 104、Techと呼ばれるホルダー(ヘッド)を使ってみて驚いた。アグレッシブなヘッドだとは知っていたが、R41と同じくらいアグレシッブで深剃りができるとは思っていなかったのだ。

形状としては特徴のない普通のクローズドバーだが、肌への当たりは強烈である。使い心地はかなり悪く替刃によっては不快の域まで達するが、R41と同じか、それ以上に深く剃れるが、アグレッシブ好きでないと付合っていくのが難しいかもしれない。

ヘッドの素材はR41と違いアルミである。R41は亜鉛合金にクロームメッキなので、メッキが剥げたら終わりであるのに対し、Techの方はアルミの切り出しなので、製品の耐久性という意味ではTechに軍配が上がる。Techのほかに、B1コーティングされたステンレスのヘッドもある。B1ステンレスの方は持っていないが、こちらも非常にアグレッシブなヘッドである。

まとめ

どちらとも、相性のいい替刃が難しい。シャープな替刃じゃないと髭が引っかかり余計な力が入りそうになる。かといって、ハイステンレスやPolsilverだと肌への当たりが強すぎるので、個人的にはRapira Platinum Luxあたりがベストである。

相性のいい替刃でも、肌へのダメージは強いので毎日は使えない。R41やTechを使った次の日はマイルドなホルダーを使うことにしている。

普通はR41とTechの両方を持つ必要はないと思っているが、アグレシッブホルダーの熱狂的なファンであれば、R41とTechは満足できるホルダーであることは間違いない。

肌が弱い人はマイルドなホルダーで3パスするより、アグレッシブなホルダーで2パスの方が肌への負担は少ないので試してみてもいいかもしれない。順剃りだけで普通のホルダーではあり得ないくらいの毛を剃るので、ヒゲが薄ければ順序剃りだけで終わる。

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