MühleのR89は定番ホルダーだが、置く場所がなく、しばらくしまっていて使っていなかった。試験管立てで両刃ホルダーの収納に目処がついたので、また陽の目を見ることになった。
2番目のホルダー
一番最初に買った両刃ホルダーは、実はフェザーのポピュラーで、Mühle R89は2番目に買った両刃ホルダーである。
クラシックシェービングを始めるにあたって、様子見ということで安いポピュラーを買ったのだが、愛着が持てないまま1ヶ月ほど使っていた。その間、金属製ホルダーへの憧れが増すばかりで、Merkur 34Cとどちらにするか悩んだ挙げ句、Mühle R89を買ったのである。
2番目に買ったホルダーではあるが、俺の思いとしては最初のホルダーであり、一時期お蔵入りだったとはいえ、一番愛着のあるホルダーなのである。
改めて使用感
Mühle R89を久しぶりに使ってみると、実に快適なホルダーで驚いた。肌への当たりは優しく、しっかり剃れるのである。「こんなに快適なホルダーだったか」と別のホルダーと間違えたのかと思うくらい、以前使っていた印象と違うのである。
以前は難儀なポイント(顎まわり)は追い込んだ記憶があるが、改めて使ってみると追い込むことなくしっかりと剃れたのだ。おそらく、これはスキルの向上である。アングルキープや肌のストレッチのかけ方など、いろいろな要素はあると思う。
YouTubeでShaveNation.comのGeofatboy氏がEdwin Jagger DE89を大絶賛している動画を見て「そこまでじゃないでしょ」などと思っていたが、今では「確かにその通り」と思えるようになった。
スキルが上がることでホルダーの印象がまったく変わるのは意外な発見だった。
替刃
スキルの向上もさることながら、替刃も大きく影響しているかもしれない。以前はRapira系のシャープで当たりが弱い替刃を使っていた。なので、R89と組み合わせると至極マイルドになり、アグレッシブさが1段下がるイメージだった。
これくらいのマイルドさになると、剃れてるけど剃れてないような気がして、あまり好きではない。好きになれないので、お蔵入りという流れであった。
最近使っている替刃はロシアン・ジレットと呼ばれる種類で、Polsilver Super Iridium、Astra Superior Premium Platinumもしくは7 O’clock SharpEdgeがメインである。Polsilverと7 O’Clockは当たりがやや強めで、刃物が肌に当たっている感触がしっかりしている。
ほどよくマイルドなR89とほどよい強さの替刃を組み合わせると、絶妙な感触なのである。しっかり剃れている感触がある割にアルムテストを余裕でパスできる。
まとめ
R89は前とは打って変わって完全にレギュラーホルダーとして活躍している。だが、ハンドルは純正品でやや心許ないので、ロングハンドルのステンレスハンドルに交換したい。マイルドホルダーはロングハンドルの方がいいような気がしている。
ハンドルにやや難ありとはいえ、定番中の定番というだけあり、とても使いやすいホルダーである。
同じく定番中の定番Merkur 34Cとの比較はこちら。
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