発売からずいぶんと日が経ってしまったが、とうとうRazoRockのGame Changerを買ってしまった。もともとそんなに買うつもりはなかったのらだけど、つい深夜のテンションで買ってしまったのだ。
ついでに比較的最近発売されたブレードギャップ違いの.84-Pの方も買ったけども、今回はオリジナルの.68-PとセットのBarber Poleハンドルを紹介する。深夜にショップのサイトなんか見るものじゃない。
見た目
価格レンジとしてはよくある50ドル台のミドルレンジながら、ステンレス製のヘッドである。ヘッド、ハンドルともにコスメティックな仕上げは値段相応ではあるものの、やはりステンレス製でこの値段はコストパフォーマンスが抜群に高い。
ヘッドはやや薄めで、小回りが利く反面、ややチープな印象を受けた。ヘッド自体の重量感はあまり感じず、どちらかというとハンドル側に重心がかかっている。
ステンレス製の両刃ホルダーはMambaくらいしか持っていないので、意外とこの程度なのかもしれない。サイズの違いはあるとはいえ、片刃のステンレスヘッドで感じるような重量感はあまり感じなかった。
Barber Poleハンドルは単品だと14.99ドルで、どちらかというと低価格帯のステンレスハンドルだ。ローレットは深めで滑りにくいが、必要以上に深すぎじゃないかと思う。iKonやWeberのハンドルを使っていると「この価格帯だとこんな感じかな」という感想なのだが、重量感としては申し分なく、使い勝手としてはいい。
使い心地
Game Changerという名の通り使い心地はとてもいい。肌への当たりとしてはマイルドな方で、Merkur 34CやMuhle R89に近い。アングルキープは厳しくなく、スムーズに剃れるので、入門者でも問題なく使えるレベルだ。反面、使い慣れていたり、俺のようにホルダーをバカみたいに集めていると、少し拍子抜けしてしまうかもしれない。
ハンドルを含めてそれなりの重量感があるので、バランスを保ちながら剃り進めることができる。そういったところだと、DE89/R89の剃り心地で、34Cのバランス感と言っていい。完全にいいとこ取りだ。
一発で深剃りを狙うよりもじっくり追い込みながら使うタイプだ。マイルドな当たりなので力加減を間違えなければ肌を荒らさずに追い込めるはずだ。
おそらくこのホルダーが目指しているゴールは、MambaやBaby Smoothのような特定層をピンポイントで狙い撃ちするようなものではなく、最大公約数的な良さなんじゃないかと思う。Game Changerの名の通り、ポスト34C/DE89を狙っているのがありありと感じる剃り心地なのだ。
「当初の予定通り買わなくてもよかったなー」とは少し思うものの、重量感もあり、剃り心地や使いやすさはとてもいい。「最初に使うならGame Changerでいいんじゃない?」と言える。
まとめ
尖ったところはないけど、誰もがそれなりに満足できるであろうホルダーだ。個人的には「両刃カミソリを使い始めた頃にあったらなー」という思いがあり、なんだかモヤモヤするホルダーでもある。
この価格帯だと競合するホルダーが多いが、安定的な生産がてきれば将来定番と呼ばれてもおかしくないホルダーじゃないかと思う。
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