両刃ホルダーでおもしろいのはスラントである。Merkurの37Cが定番ではあるが、最近は色々なメーカーから発売されている。お気に入りメーカーであるiKonはずいぶん前からスラントホルダーを作っている。
iKonのShaveCraft #101、#103、#104のセットを買ってからスラントヘッドの#102がほしいと思っていた。ようやく買おうと思った頃にショップから#102が消えてしまった。なにやらおかしいぞ、と思っていたところにX3が発売となり、#102とX3は同時に買うことになった。運良く#102の在庫はMaggard Razorだけにあったのだ。
ShaveCraft #102 Slant
まずは#102だが、こちらはハンドルにつけるとヘッド自体が斜めになる構造であるため、ホルダースタンドに乗せるとハンドルが斜め向きになる。肌への当たりはややマイルドといったところで、Merkur 34Cと同じかやや強いくらいであるが、34Cよりもよく剃れる。剃り具合に対する肌への当たり具合でいえば、持っているホルダーの中では抜群に良い。
というのも、俺の頰下と横顎の髭は耳に向かって寝て生えておりかなり難儀なポイントで、マイルド寄りなホルダーだと逆剃り+タッチアップが必要になるのだが、#102はマイルドなのにタッチアップは必要ないのだ。このポイントを押さえられるマイルドホルダーは今のところ#102だけである。
剃り心地はスムーズで両刃カミソリらしい感触あって心地よい。シビアなアングルを要求されることなく、完璧に剃り上がる。公式サイトには以下のような記述があるが、書いてある通りの使い心地である。
*call it an entry level Slant or just a super smooth and efficient safety razor.
(入門用スラントやすごくスムーズでよく剃れる両刃カミソリと言われている)
ShaveCraft #102 Slant | iKon Razors
ハンドルを含めると両刃ホルダーの中ではやや高価な価格帯ではあるが、スラントホルダーを買おうか悩んでいる人には一押しなホルダーである。
X3
X3もスラントヘッドであるが、こちらは刃を捻って斜めにするタイプだ。見た目とは裏腹に肌への当たりは弱く、スムーズによく剃れる。#101 ‘Dual Head’やGillette Super Speedあたりに近い。
当たりが弱いのでRapiraのような優しい替刃だと剃れている感じが全然しない。かと言ってハイステンレスだとヒリヒリしたので、替刃はやや選ぶホルダーかもしれない。俺はBICの黄色と組み合わせることが多い。あとAstra Superior Platinumあたりがいい感じである。
両刃ホルダーとしてはマイルドな部類に入るだろう。アングルはやや厳しめで、スラント自体が初心者向けとは言えない使い勝手なので慣れないとうまく剃れないかもしれない。スラントに使い慣れていれば特に問題なく使えるだろう。Merkur 37Cの次のホルダーに選んでもいいかもしれない。
ショートハンドルよりロングハンドルの方がアングルキープしやすいので、OSSハンドルと組み合わせることが多い。
ステンレスのB1 Slantと同じような形をしているが、海外のフォーラムを見るとどうやら素材違いなだけで同じもののようだ。B1 Slantは最近は安定供給されているようだし、たまにMass Dropで安く出ているので、Mass DropでB1 Slantが出るのを待ってみるのもいいかもしれない。
比較結果
優劣をつけるのであれば、#102に軍配を上げたい。#102は肌への当たりと剃りのバランスが絶妙だと思う。X3はスムーズさのわりによく剃れるので優秀なホルダーだが、剃りの深さは#102ほど深くないのが個人的には減点ポイントである。
コメント
ブログを参考にさせて頂いています
最近X3を購入しました
スムーズに良く剃れるので気に入っています
左右で刃の当たりが大きく異なるのでこのホルダーは左右の使い分けがミソですね
ranさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
拙いブログですが、少しでも参考になれば幸いです。
X3はスムーズによく剃れるよいヘッドですね。
私は左右の当たりの違いはあまり気にならなかったので、
今度気にしてみます。
人それぞれ感じ方が違うこともありますしね。
これからもよろしくお願いします。