iKon ShaveCraft #101 ‘Dual’

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iKonのことは全部書いたと思ったら、#101 Dualのことを書いていなかった。片側がクローズドバー、もう片側がオープンコームのデュアルヘッドのホルダーである。「だからどうした」と思ったのだが、公式サイトにもデュアルヘッドの利点は特に書いていなかったと思うので、そこらへんのことはワカラン。ワカランので、使用感など書いてみよう。

見た目

素材はShave Craftシリーズなのでアルミ合金である。ベースプレートは103 Short Combや104 Techよりも厚みがある。

Dualの名の通り、片側がオープンコーム、もう片側がクローズドバーとなっている。デュアルヘッドのホルダーは珍しいが、特別というわけではない。手に入らない上に高価なWolfmanのヘッドとか、確かヴィンテージにもあった気がする。

オープンコーム側を見ると、コームがかなり厚く、これをコームと呼んでいいのものか判断に迷うところがある。Merkurや103と並べてみると、コームがかなりゴツいことがわかる。

左からMerkur 15C、iKon 103、iKonv101

反対側のクローズドバー側は溝がかなり深い。クローズドバーと言いながら、かなり掘りが深くオープンコームのような印象を受ける。(全櫛が塞がっているので、一応はクローズドバー)Muhleと比べてみると、印象としてはR89よりR41に近い。

左からMühle R41、Mühle R89、iKon 101

よく見てみると、ヘッドの作りとしてはかなり変わった見た目をしている。

剃り心地

オープンコーム側とクローズドバー側ともマイルドで大きな違いはないがが、少し異なる剃り心地をしている。

クローズドバー側

どちらかというと、クローズドバー側の方が気に入っている。スムーズかつ深く剃れる。感触として似ているホルダーはMerkur 34Cあたりだが、使い心地は#101の方が上だ。

アングルキープは厳しくないので楽に剃れる。楽、スムーズ、それなりに剃れるというはマイルドホルダーの理想であるが、それにかなり近いものがある。

オープンコーム側よりもアグレッシブで、アジャスタブルだと3~4ということろだろうか。ここらへんが一番使いやすいところではないだろうか。

オープンコーム側

オープンコーム側はクローズドバー側よりさらに当たりが弱い。肌に感じる「剃れてる感」がほとんどないので押し付けそうになるが、実は剃れているのだ。初めて使ったときは全然剃れていないのかと思い、愕然とした記憶がある。

もちろん、スムーズなのだが、アングルのキープはやや厳しめで、相応のテクニックが求められる。しかも、フィードバックが弱いので、剃れている感触を掴むのが難しい。アングルキープが厳しめで、剃れている感触が薄いというのは、両刃カミソリに慣れていないと使いづらいところだ。

替刃は当たりが弱いものよりも、強いものを選んだ方が使いやすいかと思う。

まとめ

片側と片側を別々に見れば、それぞれ優秀なのだが、使う時は両側を使うので片側と片側を合わせると、なかなか難しいところがある。

どういう局面でクローズドバー、オープンコームを使い分ければいいのか、まだよくわかっていない。使用感で言えば、追い込みはオープンコーム側ということになるが、クローズドバー側でも十分に追い込める。

個人的には普通のクローズドバーでよかったんじゃないかと思うし、クローズドバーだけの101が出たら絶対に買う。

iKon ShaveCraft 101 'Dual'

40.00 USD
8.5

使いやすさ

7.5/10

デザイン

8.0/10

快適さ

9.5/10

深剃りのしやすさ

7.5/10

価格

10.0/10

Pros

  • クローズドバー側がバランスよく使いやすい

Cons

  • オープンコーム側は慣れていないと扱いづらい
  • OC/CBで差がわずかなので明確な使い分けはできない

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