AC片刃ホルダーの新境地:Alpha Shaving Spirit SE Razorの徹底レビュー

スポンサーリンク

はじめに

新しいAC片刃のホルダーがほしいなぁと思い、探していたのだが不思議な力により両刃ホルダー(Alpha ShavingのOutlaw)を買うことになってしまったので、改めて片刃のホルダーを買ったのである。買ったのはAlpha ShavingのSpiritである。しばらく在庫切れだったが、8月末に「プレオーダーするよ」というメールが来たのでホイホイ買ってしまった。

今回はAlpha ShavingのSpiritを紹介する。

外観

ステンレス製のAC片刃ホルダーで、替刃はフェザーのアーティストクラブのものを使用する。貝印のカイキャプテンやSchickのプロラインブレードも使用できる。理容用カミソリの替刃を使うので、ヘッドが幅広であることが特徴である。

Spiritは全体の重量が62gでステンレス製ホルダーにしては軽い。なんでだろう?と思っていたのだが、届いたものを見たらハンドルの下半分が空洞になっていた。そういうわけで重量バランスはヘッド側に寄っている。

ヘッド

改めてヘッドを見てみる。ブレードギャップはクローズドコームの0.90mmである。AC片刃ではよくあるブレードギャップじゃないだろうか。いわゆるロープロファイルのヘッドなので薄く、奥行きも短い。全体的にスマートな印象を受ける。RazoRockのHAWKが洗練されたような雰囲気である。

仕上げはブラッシュ仕上げで光沢感やツヤ感はないが、上品な仕上がりになっている。ポリッシュ仕上げのような高級感はないが、十分満足できる仕上がりだと思う。

ハンドル

シンプルなローレットで真ん中より少し上のあたりがくびれたデザインである。直径は11mmで細く、ヘッドの薄さにマッチしている。

外観の冒頭でも書いたようにハンドルの下半分が空洞になっており、通常のステンレスハンドルよりも軽く、重心が上部に寄っている。上部に寄った重心の使いやすさは後で述べる。

持ってみると思ったよりもフィット感があり、ハンドルの細さを感じさせない。ローレットが深いので指にしっかりと吸い付く感覚が伝わってくる。

佇まいも凛とした存在感があり、ヘッドと合わせて十分に所有欲を満たしてくれる。

使い心地

AC片刃ということもあり、肌への当たりが強めかと思ったのだが、思ったよりも当たりが弱く滑らかな剃り心地だった。使用している替刃はシックのプロラインだが、するすると滑らかに心地よく剃れる。フェザーのプロフェッショナルだともう少し当たりが強く感じるだろう。

重心が上部に寄っているところが使用前の気になる点であったが、使ってみるとそれほど気にならない。肌に当てた最初は違和感を感じるものの、実際に剃り始めると不自然な使い心地は感じなかった。

アングルキープも厳しいものを求められることなく、3パスとタッチアップできれいに剃り上がる。追い込んで剃るのが好きなので、このくらいのアグレッシブさが丁度よい。

両刃に比べるとAC片刃は肌への当たりを強く感じるのが普通だが、Spiritはそのようなことはない。両刃のブレードギャップ0.90mmよりもマイルドに感じるので、日常使いしやすい。

まとめ

久々のAC片刃ホルダーを買ったのだが、好みにばっちりハマっており買ってよかった。約170ドルとそこそこ高いホルダーではあるが、全体的な仕上りやデザインもよく好みにマッチしており満足感が高かった。値段はそこそこ高いので、無闇矢鱈におすすめするわけではないが、マイルドホルダーが好きな人でAC片刃を探している人にはおすすめである。 AC片刃ホルダーは両刃ホルダーよりも選択肢が少ないので、代替品は少ない。手頃な価格だとRazoRockのHAWKくらいしかない。HAWKよりも全体的なパフォーマンスが高いのだが、近いところが多いので初めてAC片刃を使い人は「HAWKでもいいのでは?」という気もする。

AC片刃にアグレッシブさ、つまり強い剃り心地を求める人にはあまりおすすめしない。アグレッシブさを求めるホルダーではないかな。

良くも悪くもAC片刃らしさが薄いホルダーだとも言える。がっちりした剃り心地が好きな人は物足りなさを感じるかもしれない。

Alpha Shaving Works: Spirit SE

9.4

使いやすさ

10.0/10

デザイン

10.0/10

快適さ

10.0/10

深剃りのしやすさ

10.0/10

価格

7.0/10

Pros

  • 快適かつ深剃りができる
  • 重量バランスがちょうどよく使いやすい
  • スマートなデザインで小回りが効く

Cons

  • 価格が高め

コメント