iKon El Jefe

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El Jefeは廃番となりました。後継はMR-SEの記事はこちらです。

Generalを買ってから片刃がほしくなり、続けてiKonの片刃ヘッドであるEl Jefeを買ってしまった。替刃はGeneralと同じようにフェザーのプロフェッショナルブレードや貝印のチタンマイルドが使える。

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このヘッドはいろいろと曰く付きであることは承知している。生産分が軒並みBlem(キズ・汚れあり)になり、40ドルから20ドルに値下がりしている。さらに、不具合によるアジャスト機能付きというクレイジーな代物だ。

見た目

iKon ShaveCraftシリーズと同じくマットな質感でアルミ素材ながらどっしりとした重量感がある。

今回はキズや汚れがあるアウトレット品だが、極端に目立つキズや汚れはなかった。よく見ると細かいキズがあったが、値段が定価の半額であれば許容範囲内である。

見た目だけならiKonらしいヘッドだと思う。作りは精巧な作りを狙っているが、外したという印象である。

アジャスト機能

完全に不具合であるが、仕様だと思えばアジャスト機能である。どういうことがというと、トップキャップとベースプレートがきっちりと噛み合わないのだ。ベースプレートが前後に動くので、ガードバーが下がり、相対的に刃が前に出てくるのである。

ガードバーが下がってる状態でハンドルを取り付ければアグレッシブ設定というわけだ。

 

画像の上側がノーマル状態、下側がガードバーを後ろに下げた状態だ。刃の出方が微妙に違っている。

公式ではアジャスト機能とは呼んでいないが、ハンドルをしっかり締めて固定するようアナウンスをしている。特に安物のハンドルではちゃんと締まらないので、iKonの純正を使うようにと言っている。

俺はiKonの純正ハンドルしか持っていないので、そこらへんのところは何の心配もなかったし、iKon純正ならしっかり締めて固定できた。

使い心地

ノーマル設定

ガードバーを後ろに下げずに、ノーマルの状態で使ってみた使い心地から書いてみよう。替刃はフェザーのプロフェッショナルブレードと貝印のチタンマイルドを使用した。

いずれも両刃よりもヘッドの幅が広いので、バッサリと剃れる感覚というのはやはり爽快である。剃り具合としてはかなり深く剃れ、心地よいフィードバックがある。

プロフェッショナルブレード

ハンドルはiKonのOSSで、ロングハンドルを使ってみた。

新品の替刃だと、肌への当たりは強くアグレッシブな印象である。Mühle R41ほどは強くはないが、Ajustableの8〜9くらいの感触だ。海外のサイトである程度レビューは読んでいたが、「なるほど」という感じである。レビューではRazoRockのHAWKよりアグレッシブとの評価が多かった。

普段、当たりの強いヘッドではロングハンドルは使わないので、ハンドルの選択を誤った気がした。アグレッシブヘッド + ロングハンドルに慣れておらず、喉仏の周りを切ってしまった。

3回目だとアグレッシブさは感じず、ほどよい強さだった。この時はBulldogを使用した。

普段、両刃を使う時は血が出ることはないのだが、新品のプロフェッショナルブレードを使うと、いつの間にか血が出ている。

チタンマイルド

ハンドルはiKonのSEを使用した。

チタンマイルドの方がプロフェッショナルブレードよりも肌への当たりは柔らかく使いやすい。剃り上がりもそんなに変わらないので、このヘッドを使う時はチタンマイルドの方がよさそうだ。

ヘッド自体の当たりが強いのでマイルド寄りの替刃の方がいいのだろう。片刃の替刃自体が両刃よりもシャープな傾向にあるので、スムーズに剃ることができる。

測ったわけではなく体感でしかないが、チタンマイルドはプロフェッショナルブレードよりも刃に厚みがあるように思った。

アグレッシブ設定

次はガードバーを後ろに下げて使ってみたが、かなり強烈なアグレッシブさだった。Mühle R41やiKon ShaveCraft Techより当たりが強い。アグレッシブなホルダーは慣れてはいるが、途中でやめようとかと思ったくらいだ。

当たりが強くて剃れてるならいいが、Mühle R41のような深く剃れてる感じが一切しない。一応、剃れているが、乱暴に肌を削るだけであった。ノーマル設定と剃り上がりは変わらなかった。

ガードバーを後ろに下げて使うのはイレギュラーな使い方なので、こんなことをやる方が悪い。やはり不具合は不具合というところだろう。

まとめ

iKonによる片刃のプロトタイプといったところで、物好きな人にはいいかもしれない。片刃を使ってみたいとか、そういう目的だとGeneralの方が断然オススメである。

アウトレット品ではあるが、全体としては悪くない。トップキャップとベースプレートが噛み合わないけども、普通に使っていれば特に問題はないだろう。アグレッシブ設定にする方がコツがいる。

iKonの初期スラントも似たようなことがあったらしいので、改良して今後のラインナップに片刃ヘッドを追加してほしいものである。

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