RazoRock: Stainless Steel HAWK V3 + Bulldogハンドル

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RazoRockのHAWKがステンレスになるということで、楽しみにしていた。アルミのHAWKはアグレッシブさの割に軽すぎてどうも使い勝手が悪いと思っていたので、ステンレス製の登場を心待ちにしていた。

持っているHAWKは初代で、V2はそれほど魅力を感じずスルーした。V1だかV2だか忘れたが、限定版でステンレス製が出たもの買い逃したので、ステンレスが通常版として出たのは嬉しい限りだ。

ラインナップは3種類で、通常のV3、オープンコームのV3”OC”、アグレッシブなV3Aだ。今回からHAWKシリーズとしてラインナップが増えている。アグレッシブなホルダーはあまり興味がないので、通常のV3、オープンコームのV3”OC”を購入した。今回、紹介するのは普通のV3だ。

また、コロナ騒動が収まるまではヘッドのみ、ベースプレートのみの販売はしていないようだ。ハンドルなしの方がだいぶ安いのだが、コロナ騒動は収まる気配は今のところないし、収まっても在庫があるかどうかはわからないので、2種類ともハンドル付きで買ってしまった。

見た目

HAWK V3ヘッド

片刃ホルダーは色々な種類があるが、HAWKはフェザーのアーティストクラブの替刃を使用する、いわゆるAC系片刃ホルダーである。替刃の互換性としては、シックのプロラインや貝印のチタンマイドあたりである。AC系片刃の互換性はホルダーによって微妙に違うので注意が必要だ。

V1は角ばったデザインであったが、全体として丸みを帯びたデザインとなっている。V2は持っていないのでよくわからないが、全体的な印象はV2を踏襲しているように見える。

ヘッド全体はややコンパクトになった。幅は少し狭くなり、高さもやや低くなった印象である。

ハンドルをつける部分がヘッド本体から飛び出しているため、少し首をもたげたような形になる。他の片刃ホルダーはヘッドの下部にホルダーがつくので、ここはHAWKの特徴と言っていいだろう。丸みを帯び、コンパクトになったことで、この特徴がより鮮明になっている。

重さはずっしりとしてかなり重量感がある。ハンドル自体が重いのもあるが、Mongooseほどではないにしろ、手持ちの片刃に比べると重たい印象だ。片刃は短いハンドルを使うことが多いこともあり、さらにそう感じる。

外見の進化はおそらく順当であろう。V1よりもずっと洗練されている。その代わり、価格はアルミV2の2倍となった。片刃でアルミは使いづらい印象しかないので、アルミの片刃に30ドル出すなら、ステンレスに60ドル出した方が良いのではないかと思う。

ハンドルはヘッドの後方に装着する

Bulldog Handle

RazoRokのハンドルが意図せずに集まっていく。今回はBulldogハンドルを選んだ。というか、これしか在庫がなかった。

ハンドルの形状としては一般的で、Bulldogハンドルはオーソドックスなハンドルである。長さは90mm、直径は13mmで、長め太めのハンドルだと言えるだろう。ロングハンドルの範疇に入ると思う。

ステンレス製なので重量感があり、様々なヘッドと互換性がある。

ローレットは深くもなく浅くもなくちょうどよく、濡れた手で持っても滑ることはないし、必要以上に食い込む感覚もなく快適に使える。

個人的にはRazoRockハンドルの中でも一番使いやすいと思う。形状が最もオーソドックスなので使いやすい反面、面白みに欠けるが、無難な1本だと言えるだろう。

使い心地

アルミの初代HAWKは使いにくく、片刃ホルダーが集まるごとに使用頻度が減っていった。V3を購入するにあたり、改めて初代HAWKを使ってみたが、感想はそれほど変わらなかった。

さて、V3ではステンレス製となり、初代とはデザインもかなり変わったのでどうなることだろうと恐る恐る使ってみた。

結論としては、非常に使いやすくなっていた。ATTやMongooseには一歩及ばない感はあるものの、100ドル未満レンジの片刃ホルダーは少ないので、HAWK V3は初めての片刃にピッタリなホルダーへと進化していた。

シックのプロラインだと、肌への当たりはミディアム・アグレッシブと言ったところで、両刃ホルダーでもこの肌当たりはモダンホルダーでは標準的だろう。初代HAWKは少しアグレッシブ気味な印象があったので、この感触は意外であった。

貝印のチタンマイルドはプロラインよりもマイルドに感じたが、剃っていてやや心許ない感じがした。プロラインと同じようにしっかり剃れているのだが、剃れている感覚が少なくあまり好みではなかった。

おそらくフェザーのプロフェッショナルブレードは試していないが、プロラインよりももう少しアグレッシブさが上がるだろう。ここらへんは好みかと思う。基本的にAC系は全てシャープなので、選択基準は肌へのあたりくらいしかない。

ハンドルがヘッドの後方に着く形をしているので、ハンドル位置に対する刃の位置が普段と違い、初回2〜3ストロークは違和感を感じたが、これはすぐに慣れた。

重量感はステンレス製ということもあり、ずっしりと腰を据えた安定感がある。スムーズな剃り心地なうえ、刃の厚みも感じることができて片刃ホルダーを使っていると実感できる。

刃が肌にあたる部分はコンパクトなので、小回りが非常に優秀だと感じた。細かい部分に手が届く感じはすごく好印象だ。

肌へのダメージなしで、BBSまで持っていける。執拗に追い込んでみても、アルムテストはパスできた。アルミの初代HAWKだとこの執拗に追い込むところが、非常にやりづらいのだ。

まとめ

価格的にも使い勝手にも手ごろな片刃ホルダーだと思う。アルミHAWKは安いのは確かだけど、何となく価格相応と言った感じがした。ステンレス製になり価格は上がったが、使いやすさは飛躍的に向上しており、AC系の片刃ホルダーで最初に選ぶべきホルダーだと言えるところまで進化している。

これからクラシックシェービングを始める人が片刃から入るのもアリなんじゃないかと少し思った。ただ、替刃のコストパフォーマンスは両刃よりもかなり低いので、コスパ重視だったらやめておいた方がいい。

進化しているのは確かだが、ATTやMongooseあたりのハイエンドなホルダーには及ばないので、すでにそれらを使っている人はあまり買わなくてもいいかもしれない。

Stainless Steel HAWK V3

59.99 USD
9.1

使いやすさ

9.0/10

デザイン

9.0/10

快適さ

9.0/10

深剃りのしやすさ

9.5/10

価格

9.0/10

Pros

  • ステンレス製
  • 片刃ホルダーの中では低価格
  • ミディアムアグレッシブで使いやすい

Cons

  • ATTやMongooseには一歩及ばない

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