RazoRock: Stainless Steel HAWK ”OC” + 2-Piece Haloハンドル

ステンレスHAWKと一緒にオープンコームのHAWKも買ったので、そのレビューとなる。片刃でオープンコームは初めてなので、どのようなものか届くのが楽しみであった。

Game Changerもオープンコームが出ており、今後のラインナップはクローズドバー、オープンコームのセットになるのだろうか。オープンコーム自体にそれほど興味がないとはいえ、あると欲しくなってしまう。今のところGame Changerのオープンコームは4種類もあるので買う気にはなってない。

さて、オープンコームHAWKは、通常のHAWKよりもアグレッシブさがレベルアップしているとのことだ。さらにオープンコームの特性もあるので、実際のブレードギャップよりもアグレッシブに感じるだろう。

見た目

HAWK “OC”ヘッド

HAWK V3のベースプレートをオープンコームにしただけだが、見た目の印象はかなり異なる。面構えとしては凶悪さを醸し出しており、通常のHAWKよりもアグレッシブであろうことが見た目からひしひしと伝わってくる。

そういった印象はおそらくコームの間隔が広いせいことに由来するのではないかと思う。そして、コームが長めなので、実際のコームの長さよりも、長いように感じてしまう。

ヘッドのデザインはHAWKそのもので、ハンドル装着部分が本体の後方についている。全体を見ると少し首をもたげたようなイメージになる。

通常のHAWKは丸みを感じたが、OCの方はそれほど丸みらしい丸みを感じない。これもコームのせいだろう。デザイン自体は通常のHAWKと変わらないが、全体的な印象はかなり違うものだ。

重量感はハンドルを含めて申し分なし。ここはステンレスなので、何も心配することがない。

コームの間隔が広いので好き嫌いはあるかもしれないが、個人的には好きなデザインである。

2-Piece Haloハンドル

ハンドルいらないうえに、このハンドルは2本目である。Mambaを買った時についてたハンドルと同じものだ。

ローレットはリング上で、彫りが深いのが特徴だろう。リングが指先にフィットするので、滑るようなことはない。ハンドルの底がネジになっており、着脱可能という謎の機能がある。なぜ着脱できる必要があるのかは、まったくわからない。取り外すとハンドルが少し短くなるくらいしか思いつかない。

在庫がこれしかなかったので、2-Piece Haloハンドルを選ばざるを得なかった。使いにくいわけではないが、使いやすさとしてはHDハンドルやBulldogハンドルの方が上である。

使い勝手

使った替刃はシックのプロラインと貝印のチタンマイルドだが、肌への当たりはアグレッシブである。かなりゴリゴリと攻めてたてられるような感触で、床屋で髭を剃られるような感覚に近い。手持ちのホルダーだと、両刃ならWunderbarあたり、片刃ならiKonのMR-SEあたりでEl-Jefeほど凶悪ではない。

オープンコーム特有の肌に食い込むような感触がさらにアグレッシブさを感じさせる。

替刃は好みの問題もあるが、個人的にはプロラインの方が使いやすかった。チタンマイルドは少し引っ掛かる感じがして、カミソリ負けはしないものの、アルムはビリビリと痺れた。1週間程度、替刃を2日で交換しながら毎日使っていたが、プロラインの方が肌へのダメージが少なかった。

普段はマイルドホルダーでギチギチに追い込む剃り方をしているので、アグレッシブホルダーの勘を取り戻すのに少し時間がかかってしまった。いつも通りに追い込むとけっこうキツかったので、1ストロークで剃り上げるようにした方がいいだろう。

常に3パス剃るようにしているけど、2パス＋タッチアップくらいでもいいかもしれない。顎下あたりはどうしても2パスでは剃り切れないと思う。

アグレッシブなホルダーなので、あまりスムーズとは言えない。3パスで剃るとして、WTGはスムーズ、XTGやATGといった毛の流れに逆らう場面ではスムーズさはあまり感じなくなる。人によるけど、デイリーユースではないかな。

逆に1日くらいおいたような伸びた髭を剃るのは、スパッと剃れて爽快である。多分、2〜3日伸ばして剃るとすごく気持ちよく剃れると思う。シャープで厚めの刃とオープンコームという組み合わせは、毎日使うものではないのかもしれない。

まとめ

初の片刃オープンコームであったが、全体的な感想は「こんなものかー」くらいで終わってしまった。ノーマルHAWKが期待したよりもずっと良かったせいか、同じくらいのものを期待していたのかもしれない。

アグレッシブなホルダーが好きな人は一考の価値があると思うが、そうでなければノーマルHAWKの方が使いやすいだろう。個人的にはそれほど好みのホルダーではなかった。

こうなると、逆にV3Aがどんなものかすごく気になってくる。好みに合っても、合わなくても別バージョンが気になってくるのはとても悪いクセだ。