Colonial Razorsが新作の両刃ホルダーを出したので購入した。Silversmith以来の両刃ホルダーじゃないかな。長きに渡った円安が落ち着いたタイミングで購入できたのでよかった。
CR7はアルミニウムのホルダーで比較的安い。ベースプレートはアグレッシブさが異なる3種類がある。ホルダー単品で72ドル、ホルダーとベースプレート全部セットで90ドルなのでセットで買った方がお得である。迷わずホルダーとベースプレート3種類セットで購入した。
今回は3種類のベースプレートをそれぞれ見ていく。
見た目
色はシルバーとブラックの2色で、今回購入したのはシルバーの方だ。外観はマットなアルミニウムである。アルミニウム特有の質感がすぐに伝わるが、安っぽさはなく上品な仕上げである。ステンレスが主流になりつつあるが、あえてアルミニウムなのは価格を抑えるためか、それとも実験的な製品だからなのかはわからないが、おそらく両方じゃないかと思う。評判がよければ、Generalみたいに真鍮やステンレスの素材バリエーションが出るかもしれない。
重さはもちろん軽いのだが、他のアルミニウムのホルダーに比べて少し重みがある。多分、ハンドルが太いからだと思う。ハンドルが妙に太く、アルミニウム特有の軽さを低減している。
このハンドルの太さのせいでスタンドに入らない。ホルダーのほとんどはベースプレート近くが細くなっているのだが、CR7のハンドルは全部太いのでぶら下げるタイプのスタンドに入らないのだ。スタンドに収まりきらないホルダーは初めてなので少しショックだった。
ヘッドは替刃の両端がはみ出さないタイプ。どうやら両端がはみ出さない方が評判がいいらしい。俺はどちらでもいいが、替刃の両端が隠れた方が見た目はスッキリするのは確かである。厚さは厚くもなく薄くもなくちょうどよく価格相応である。Colonial Razorsはこういうところがしっかりしている。
ベースプレートにはアグレッシブさを示すドットが刻印されており、ドット3つが一番アグレッシブで、ドット1つがマイルドという見分け方をする。ベースプレートの表側に刻印されているのがいい。裏側はひっくり返さないといけないので。(裏向きに仕舞っておけばいいんだけどね)
全体を眺めると、少し大ぶりに感じる。ハンドルが太いからだろう。写真の印象と実物は少し違う。GeneralやSilversmithがコンパクトな印象があり、CR7も同じようなものだと思っていたので、開封した時は「でかいな」と思った。
使い勝手
それぞれのベースプレートごとに見ていくが、ハンドルが太く握りやすい。ステンレスだと重すぎる大きさになるが、アルミニウムだと心地よい使いやすさである。
プレート3 (Heavy)
思ったよりも肌あたりが弱かった。公式サイトにはアグレッシブさのレーティングが6/10と記載れていたので、よく考えれば「まぁ、そうだよね」という感じである。何を以てして6/10なのかはよくわからないが、使ってみた感じだとGillette Adjustableに近いかもしれない。
剃った感触が近いところではGame Changer .84Pと.68Pの間くらいかな。2パスや2.5パスで終わるようなアグレッシブさではなく、順当に3パスが必要なアグレッシブさである。
Colonial Razorsはマイルドに寄せたホルダーを作るメーカーなので、GeneralやSilversmithからの系譜ということなのだろう。せっかくベースプレートを3つ用意したのだから、もう少しアグレッシブでもよかったかも知れないね。ピーキーなのを期待していた。
フリークス的な発想を脇に置いておくと、手堅いベースプレートでMuhle R89では物足りない人は満足できるはず。とはいえ、初心者があえてColonial Razorsで買う理由などないので、やはり手堅すぎるかな。
プレート2 (Medium)
3種類の中では最も一般的な肌当たりだった。Muhle R89あたりに近く、一番使いやすいベースプレートである。肌当たりは滑らかで、ほどよい剃り感がある。色々な両刃ホルダーを使っているが、現行品では一番スタンダードではないかな。
スタンダードなベースプレートなので競合が多く、あえてCR7を選ぶ理由はあまりない。費用面で言えば、R89の方が安いし、Parkerあたりでも同じようなものはありそう。(Parkerの両刃ホルダーは持ってないです)素材でいうとステンレスのRazoRockのGame Changer .68Pがある。ステンレスの高級ラインであれば、選択肢が多くある。
あえてアルミニウム製の両刃ホルダーがほしいとか、ホルダー自体のデザインが気に入ったとかの動機がないと選ぶ理由がない。利点があるとしたら、スムーズさで快適性を重視するならCR7が選択肢に入ってくるだろう。
プレート1 (Light)
すごくマイルド。久しぶりにこんなマイルドなホルダーを使った。RazoRockのMamba 53に近い。Gillette Adjustableで言うと1〜2あたりではないだろうか。1パス目(WTG)、2パス目(XTG)は完全に肌を撫でている感じで、剃っている感触がほとんどないレベルである。持っているホルダーの中でも屈指のマイルドさで「クローズドバーでこれ出します?」と思った。オープンコームならわかる。
使い方としては3パス目(ATG)の初手から追い込むような使い方になるだろう。プレート1
Gillette Adjustableの1か2あたりのマイルドさ。持っているホルダーの中でも、マイルドさ上位3位内には確実に入りそう。
毛が寝ているような箇所はキレイに剃るのが難しいので、使う人を選ぶかな。刃が肌に当たる感触が好きな人には全く向かない。どちらかというと、肌が弱い人や髭が薄かったり細かったりする人、酔狂な人にはおすすめかな。
超マイルドなホルダーは少ないので、マイルドホルダー難民の人は珠玉の1本かも。
まとめ
100ドル以内でベースプレート3種類がセットになっている両刃ホルダーというのが優位性というか、この両刃ホルダーの特徴だと思う。ベースプレート単品よりもセットで買った方が楽しめる。
競合ホルダーと比較すると、いまいちパンチが足りないホルダーではあるが、単品で見ると造形もよく、アルミニウムらしい作りの良さが出ているので良いホルダーだと思う。
少し残念な点はやはりプレート3のアグレッシブさだろう。プレート3がもう少しアグレッシブであれば、初心者がプレートの違いを学べる良い教材ホルダーになれたかもしれない。
ただ、アグレッシブなベースプレートやホルダーはR41みたいなの外れ値と比較している節があり、もしかしたらアグレッシブなホルダーというのは、プレート3くらいがちょうどいいのかもしれない。
コメント
両刃カミソリは新作がどんどん発表されていてすごい
いつも勉強させてもらっているので、記事の更新頻度が高くなって嬉しいです
スナフキンNさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
あまり更新できずにお待たせしてしまいました。
これからは更新頻度を上げていくつもりです。
拙いブログですが、これからもよろしくお願いします