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久しぶりにホルダーを買った。円安が落ち着いたとはいえ、ドルで買うのは気が引ける。なかなかハードルが高い選択を迫られ、人生がつらい。そんな選択をItalian Barberのサイトを見ながら考えた。5秒くらい。買ったのは11月下旬に発売されたRazoRockのSuperslantである。
スラントだって。しかもスーパーだって。何がスーパーなんだろ?130ドル高いな。ヘッドが5種類あるじゃん。だったらもう1種類くらい欲しいよね。などと考えながら、カートに入れ、決済画面で躊躇なくPay Nowと書いたボタンを押したのである。迷った後は躊躇しない。
SuperslantはヘッドがL1、L1+、L2、L2++、L3の5種類あり、L1が一番マイルド、L3が一番アグレッシブという具合だ。買ったのはL1とL2。L3はWunderbarと同等のアグレッシブさということなので、L3は見送り、L1とL2にした。今回はL1の紹介である。
見た目
ヘッドは普通のスラントよりもスラントしている。ベースプレートのカーブがすごい。これがスーパーか、と思いながら見ていた。素材はステンレス。もはや定番と言っていいほど、ステンレスホルダーばかりである。重量感はステンレスらしくずっしりとしている。Game Changerよりもベースプレートの厚みがあり、重厚感が漂う見た目である。RazoRockのホルダーは100ドルを境に重厚感というか、全体の印象がかなり違う。
ベースプレートの裏面は「SUPERSLANT L1」の刻印があり、その他のヘッドと区別できるようになっている。たくさん集めても区別ができる親切設計である。仕上がりは普通。実用レベルの仕上げなので、特別美しいというわけではない。
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Wunderbarと見比べてみると、傾斜具合がかなり違う。もはや「へ」の字になっており、急斜面のようになっている。スラントのホルダーはけっこう買ってきたつもりだが、ここまで傾斜があるのは初めてだ。どんな使い心地なのかすごく気になる。
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他のスラントよりも傾斜があるので、替刃は指で押さえるだけではトップキャップとベースプレートがピッタリはまらない。ハンドルを締めて押し込む感じで替刃を装着するようだ。ハンドルが粗悪だとちゃんとはまらないかもしれない。
Superslantシリーズであれば、トップキャップは共通でベースプレートだけ追加で買えばバリエーションを楽しめるようになっている。
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使い心地
L1は最もマイルドといいながら、傾斜のキツさからそれなりにアグレッシブに感じるかと思った。使ってみると、アグレシッブさは何も感じなかった。普段使いのGillette Platinumですごくスムーズに剃れる。このスムーズさは素晴らしい。スラントホルダーはマイルドと言いつつ、若干のキツさがあり、ノーマルホルダーでいうマイルドよりも心持ち当たりが強いのだが、L1はそれがない。ストレートに「マイルド」で「スムーズ」である。当たり具合としてはAbove The TieのS1に近いかもしれない。
マイルドかつスムーズにも関わらずシャープに剃れるので、深剃りもできる。2パスでOKとまではいかないが、3パスで十分納得できる深剃りができる。マイルド派なので、手放しで「いいね」と言える。一方で、アグレッシブ派は完全に物足りない使用感じゃないかと思う。刃が当たる感じはほとんどないので、刃が当たる感じを楽しみたい人はL1ではないかな。
アングルキープは楽なので、あまり気にせず剃れる。もしかしたらスラント慣れみたいなものが必要かもしれないが、2、3回使っているうちに慣れると思う。
まとめ
円安が落ち着いてきたとはいえ、ハンドル込みで130ドルはなかなかハードルが高い買い物である。この価格帯だと良いものがたくさんあるので、迷うところが多くなるかなという気がする。買って後悔はしないタイプのホルダーなので、スラントを検討している人は選択肢に入れていいと思う。
ヘッドが5種類あるので、65ドルで後から買い足すような使い方になるのではないかと思う。
初めてのスラントホルダーを検討しているのであれば、強くオススメする。マイルドとかアグレッシブとかの表現が通常ホルダーに近く、期待値と現実がマッチしやすい。L2++とL3がWunderbarに近いとのことなので、アグレッシブ派はL2++かL3、マイルド派はL1+かL2と言ったところだろうか。L1使ってみた感じだと、R89に近そうなのがL1+あたりかもしれない。
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