iKon: ShaveCraft OG1

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iKonのShaveCraftシリーズで新しいヘッドが出るとアナウンスされて楽しみにしていたのが、いっこうに発売される様子がなかったのですっかり忘れていた。久しぶりにMaggard Razorsを覗いたら、すでに発売されていたので購入した。それが今回紹介するOG1である。

以前紹介したSBSと似ているが、OG1はSBSのようにベースプレートが表裏両方使えるわけではない。オープンコームとクローズドバーのデュアルヘッドという部分はSBSとOG1で共通している。表と裏で使い方の切り替えができない代わりに、SBSよりも軽くなっている。OG1は切り替え機構を捨てて軽くなったSBSという認識で大体合っていると思う。

見た目

特徴的なのはTradere Razorのようなトップキャップだろう。ベースプレートの左右を包むような、まるで耳当て付きの帽子なトップキャップになっている。この部分は少し湾曲しているため、ハンドルを締めたり緩めたりする時に、滑りにくくなっている。髭剃りの準備や後片付けの時に多少の安心感はあるが、手が濡れている時に滑ることには変わりないので、あまり恩恵はない。

トップキャップは耳当てのよう

トップキャップのネジ部分がかなり長いので、使うハンドルによっては適合しないので注意が必要だ。これはメーカーの注意書きにもあるので、iKon純正を使った方が無難だろう。

素材はShaveCraftシリーズお馴染みの謎のアルミ合金であるため、通常のアルミよりも重たい。感覚としては亜鉛合金と同じくらいくらいか、やや軽いくらいの印象なので、通常のアルミの感覚とは全然違う。

ベースプレートはオープンコームとクローズドバーのデュアルヘッドである。スラントかデュアルヘッドしか作る気がないのかどうかはわからない。オープンコームとクローズドバーを2種類作るくらいなら、1個にした方が製造コストが安いとか、そんなことだろうか。

iKonのデュアルヘッドはいくつか種類がどれもオープンコームの形状が微妙に違うのが面白い。OG1はコーム間の感覚がやや広いところはあるが、オープンコームらしいコームをしている。101はコームが太く、SBSは直線的なコームであった。OG1はそれらと比較すると、伝統的なオープンコープである。

左からOG1、SBS、#101のベースプレート
OG1のベースプレートは薄め

使い心地

オープンコーム側とクローズドバー側それぞれを見ていくが、最初に全体から見ていこう。全体的には非常に使いやすいヘッドだと思う。SBSのような面白味というものはないが、その分、実用に注力した印象を受けた。そういった意味で、重量感のバランスは非常に良い。

普段はiKon定番のロングハンドルであるOSSハンドルを組み合わせて使っているが、特に不自由はしていない。

肌当たりは、総じてマイルドからミディアムアグレッシブのレンジだろう。101やB1 OSSよりも少しアグレッシブで、SBSの裏側に近いかもしれない。基本的にダル刃は使わないのでわからないのが、シャープ刃でBBSな仕上がりを十分狙える。

クローズドバー側

クローズドバー側はどちらかとういとマイルドで、現行ホルダーでは一般的なアグレッシブさである。肌への当たりはキツくなく、滑らかに肌をすべっていく。アングルキープも楽なので使いやすい部類に入るだろう。

iKon OSSハンドルをメインで付けている。ショートハンドルよりもロングハンドルの方が向いているのではないかと思うが、ここらへんは恐らく好みの問題だろう。完全な主観だが、ロングハンドルの方が角度調整しやすく、マイルドホルダーは刃を立てたり寝かしたり調整しながら使うことが多いので、ロングハンドルを使うことにしている。

アグレッシブなヘッドにはショートハンドル、マイルドなヘッドにはロングハンドルという使い分けをしているが、Gilletteなんかは完璧なショートハンドルなので論理的な意図があるわけではない。とは言いつつ、Gilltteを使うときは持ち手はかなり下の方に寄っている。

話は脱線したので元に戻そう。

使い心地としてはやはり重くないSBSがピッタリだ。iKonの定番品の中だと、#101とは全然違い、B1 OSSに近い。Muhle R89やMekur 34Cよりは気持ちアグレッシブくらいじゃないかと思う。まぁ、標準といえば標準だろう。

オープンコーム側

さて、オープンコーム側だが、どちらかというと楽しみとしてはクローズドバー側よりもオープンコーム側だろう。iKonのデュアルヘッドはどれも微妙にコームが違うのだ。OG1は比較的オーソドックスなオープンコームである。

肌への当たりはクローズドバー側と大きく変わらないが、オープンコーム特有の肌に食い込む感じがあるので、アグレッシブに感じる。肌への感触はクローズドバー側とはだいぶ違うので、使い分けがしやすい。

基本的な使い分けはWTG(順剃り)ならクローズドバーは頬周り、オープンコームは顎周りにしている。XTG(横剃り)とATG(逆剃り)の時は、クローズドバーは顎周り、オープンコームは頬周りと逆にしている。XTGのタイミングで軽く追い込みをかけるようにしているので、当たりが弱い方を使っている。追い込みするならクローズドバーの方がよさそう。

言っても、それほど厳密に使い分けているわけではなく、その時の気分で変えている。一つのヘッドで肌への当たりが大きく変わるわけではないので、迷ったら基本動作を取るようにしているだけだ。

まとめ

iKonの新作はなんだかんだで買ってしまう。ShaveCraftシリーズは35ドル程度なのでホイホイ買えてしまうのも原因の一つだが、やはり「とりあえず、やってみた」感に惹かれる部分が大きい。El Jefeみたいにダメなこともあるが、それはそれでいいんじゃないかと思う。

ShaveCraftシリーズは、物を買ってるというよりは体験を買っているので、ダメならダメでそれはそれでいい気がするのだ。

なんだか、OG1がダメみたいなニュアンスを醸し出しているが、OG1は当たりである。OG1あれば、#101いらないんじゃない?とすら思う程度には気に入っている。

iKon ShaveCraft OG1 Head

35 USD
9.2

使いやすさ

9.0/10

デザイン

9.0/10

快適さ

9.0/10

深剃りのしやすさ

9.0/10

価格

10.0/10

Pros

  • デュアルヘッドなのでクローズドバー、オープンコーム両方が楽しめる
  • スムーズに使える
  • ヘッドだけならそれほど高くない

Cons

  • 趣味で楽しむタイプのホルダー(最初の1本ではない)

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