RazoRockのMambaを買ったついで、つい欲しくなってしまい買ったのが同じくRazoRockのBaby Smoothだ。実は前から気になっており、カートに入れては削除していた。Mambaを買った際、どうせ送料かかるのなら一緒に買ってしまおうと思い購入したのだ。今回はBaby Smoothについて書いてみよう。
見た目
3ピースのクローズドバーで、素材はアルミニウムである。アルミニウムなのでハンドルを含めて37gしかない。この軽さが実際に買うまで悩んだ理由の一つである。このあたりで、シェービング関連のフォーラムでも良し悪しの意見が分かれている。
黒色のアルマイト処理で仕上げられているが、ハンドルがかなり黒光りしているので、軽さも相まってプラスチックのような質感になっているところが少し残念である。ヘッドはマットに仕上がっているため、そういった質感はあまり感じない。とはいえ、黒のアルミニウムは安っぽく見えてしまうところは否めない。
ヘッド部分を見ると、ベースプレートがかなり湾曲しておりブレードギャップがかなり狭くなっていることがわかる。見るからにマイルドホルダーといったところだろう。
色が黒なので少し短く見えるが、ハンドルを含めた長さは98mmでMühle R89とだいたい同じくらいである。
剃り心地
見た目通りマイルドなホルダーである。Baby Smoothという名前から連想して相当スムーズな剃り心地かと思ったが、それほどでもなかった。マイルドでスムーズなホルダーの比較対象がGillette Aristocratになってしまっているので、ここらへんは比較対象が悪いかもしれない。
Gillette Aristocratのようにスイスイと手ごたえもなく滑るような滑らかさではなく、そこそこの手ごたえを残しながら剃れていくホルダーで、スムーズさとフィードバックのバランスが取れていてる。ここらへんの手ごたえはGilletteにはないところなので新鮮に感じた。
問題の軽さだが、思っていたよりも気にならなかった。このホルダーがおもしろいのは、エフェクトアングルを見つけるのがやたらと簡単で、それをキープするのも簡単なところである。ヘッドが自然に肌に触れた部分がベストアングルで、そこからアングルが動くことがなく、そこそこの手ごたえとともに剃れるので軽くても使いにくいとは感じなかった。
実際のエフェクトアングルはかなり狭く、順剃りで刃が届かないポイントがあった。肌にストレッチをかけたり、刃を入れる方向を変えたりだとか、多少のテクニックは要求されるが、マイルドなホルダーはだいたいそんなもんだ。
このホルダーの真価が発揮されるのは逆剃りである。順剃りと横剃りの剃り上がりは普通というか、さほど珍しさはないが、逆剃りは肌を傷めずにきれいに剃り上がるので、最終的に得られる結果は大変よいものである。
まとめ
軽いホルダーというのは苦手でアルミ製のホルダーは避けていたのだけど、Baby Smoothを使ってみるとアルミ製もありなんじゃないかと思えてきた。
使い心地のあたりはポストGilletteのようなところを期待していたが、それとは全然違うものでいい意味で期待が外れた。俺が持っている中では一番おもしろい使い心地のホルダーであることは間違いない。
RazoRock旗艦店ともいえるItalian Barber以外のショップでの取り扱いもしているので、機会があれば試してみてもいいと思う。
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