今回もRazoRockのGame Changerについてだが、前回紹介した.68-Pとはブレードギャップが微妙に違う.84-Pを紹介する。ブレードギャップがそのまま型番になっており、.84-Pのブレードギャップは0.84 mmで、.68-Pとの差はわずか0.16 mmしかないが、このわずかな差が使い心地に影響するのが両刃カミソリのおもしろいところでもある。
ハンドルはSuper Knurlにした。「した」というより、買ったタイミングではこれしか選択肢がなかったので、「せざるをえなかった」が言い方としては正しい。あまり好きなデザインじゃないのだが、3ピースのハンドルはどうにでもなるので、注文してしまった。
見た目
ヘッドの見た目は.68-Pと変わらないが、ベースプレートの裏側に「GC84-P」と刻印がしてあるので、区別はつくようになっている。パッと見ただけでは違いはわからないので、ハンドルで区別できるようにしている。.68-Pもハンドルの選択肢がなかったので同じにできなかっただけなのだが、結果オーライといったところだろう。
素材はステンレス製だが、仕上げは少し荒い。販売元もミラーポリッシュみたいなことは一切やる気がなくて「あとで金払ってやればいいじゃん」と言っている。実際、その通りだと思うし、実用レベル以上のことを望むなら自分で金払ってやればよく、実用品を低価格で提供する方が多くの人にとってメリットになる。
ヘッドは薄めで取り回しが楽だと思う。普段はGilletteのTTOを使うことが多いので、薄めのヘッドを使うと鼻下あたりの順剃りは非常に楽だと感じる。
ハンドルの方はローレットが深めで、指に刺さる感じがある。寸胴なデザインが好きではないのだが、意外とグリップしやすく機能面では気に入っている。太さはブルドッグハンドルくらいで、太めのハンドルだ。長さは標準的で長くもなく短くもない。
使い心地
肌への当たりはややアグレッシブで、マイルド寄りなミディアム・アグレッシブといったところだろう。少なくともマイルドのレンジからは外れていると思うが、スムーズさは失っておらず、快適な剃り心地である。
ここらへんの当たり具合は片刃の仕事だと思っていたので、それほど積極的に買ってなかったが、改めて両刃を使ってみると、なかなか使いやすく利用シーンは多くなりそうだ。
.68-Pと比べると、個人的にはこちらの方が面白く感じる。少しアグレッシブな分、個性が出ていると思う。
Super Knurlハンドルはグリップしやすく、ヘッドを含めて重みがあるので、扱いやすい。取り回しもしやすく、あまり追い込まないでも深剃りできる。
アングルキープをしなくてもいいレベルなので、力さえ抜いて使えば誰にでも使いやすいホルダーじゃないかと思う。トータルでのバランスだと、これくらいが一番使いやすいような気がする。
まとめ
発売から散々迷った挙句、深夜テンションで買ってしまったGame Changerだが、結果としては買ってよかった。
特に.84-Pはクローズドバーの両刃ホルダーでは持っていないアグレッシブさだったので、久し振りに新鮮な気分で使えた。
在庫は未だに安定していないがようだが、初めての1本でもいいし、2本目以降でもいいホルダーなので、見かけたら買ってみてもいいと思う。
コメント
こんにちは初めまして
私ひね髭と申します。
ブログの方様々なカミソリのレビュー楽しく拝読しております。
ここ最近ヘンソンのCMに引っかかり
AL13ミディアムを購入いたしました。
一枚刃のカミソリは貝印のT型ゴールドステンレス以来でしたが
AL13のマイルドなタッチにちゃんとした一枚刃のカミソリって凄いな…と感心しました。
ただこのAL13私個人には使い辛い点があり
現在RAZOROCKのBBS StandardかGame Changer .84-Pの購入を検討しております。
と申しますのも、下顎のヒゲがよく寝ており尚且つ左手から右手方向に流れているため
ヘンソンの厚めのヘッドでは下顎の凹凸に対応しきれず剃り残るのです。
よってアングルのキープが甘くともある程度は剃れ小回りの効く
両刃カミソリを探している次第なのです。
もしよろしければご意見を賜りたく書き込んだ次第であります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
ひね髭さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ヘンソンのAL13ミディアムを使ったことがないので、
商品スペックと見た目だけでの発言となります。ご容赦ください。
結論から言うと、BBSよりGame Changer .84-Pの方がニーズに合うかと思います。
BBSはAL13ミディアムよりもマイルドなホルダーなので、剃り残しが出る可能性が高いです。
ブレードギャップという数値的な比較ではAL13ミディアムとGame Changer .84-Pは同じなので、
実際に使うと結果があまり変わらない可能性があります。
新しいホルダーも選択肢としてありですが、
肌を引っ張る方向を変えてみるなど、AL13ミディアムは継続して剃り方を工夫してみるのも手ですよ。
suzukiさん
この度は返信を賜り感謝申し上げます。
コメントを拝見いたしまして
先ずは剃り方の工夫でAL13 mediumを使い込み。
これでも剃り残しが厳しいということであれば
新しいホルダーを検討するという方向で運用したいと存じます。
もうちょっとAL13を味わうつもりで少しゆったり構えてみたいと思いました。
仔細なコメント重ね重ね御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
ご報告
こんにちは
横方向に寝た下顎の髭について
その後張り手などを試してみたので報告を。
結果として新し目の良く切れる刃で
極度に優しく空剃りするのが一番良く剃れました。
刃はアストラ緑です
私は普段、入浴時にシェービングジェルか牛乳石鹸を
よく泡立ててシェービングを行うのですが
どうにも下顎の複雑な形状とAL13 MEDIUMのアングルキープの難しさと
悪い意味剃り感の無いスムーズさで
張り手をして剃った後
剃り残しを見失い残してしまう様です。
また張り手をしてもどうしても剃れない部分も御座います。
よって空剃りのゾリゾリとした感触が
逆に剃れているかをわかりやすくし潤滑膜を作らないので寝た髭に対する攻撃性が向上したのかも知れません。
追い込まなくて済むのでヒリヒリ感もほぼ無しという
不思議な結果になりました。
上記から、どうにも私の下顎のヒゲは柔らかく
逃げやすいのかもしれません。
本格的なシェービングクリーム等を導入すれば
結果も変わるかも知れませんが
現時点では情報収集中です。
まとめますと
1.私の下顎のヒゲはよく寝て逃げやすく、
潤滑性のあるものを塗ると逆効果になることがある。
2.スムーズな剃り心地よりもゾリゾリ感があった方が私好み。
以上の結果を得ることができました。
最近youtubeにて調べていたのですが案外RAZOROCK LUPOシリーズ辺りが合うのかもしれません。
私も道具道楽な面がありまして
円相場の様子を見つつ
今度RAZOROCK LUPO購入を検討したいと存じます。
今回ご教示を賜り
自身の毛質やホルダーの好みが明確化され有意義な時間を過ごすことが出来ました。
長文失礼いたしました。
それでは、ありがとうございました。