シェービングブラシにはそれほどこだわりがないのだが、人工毛のブラシがほしくなった。最近、人工毛のブラシは種類が増えており、いくつか試してみたいと思ったのだ。
人工毛は天然毛に比べて価格が安いので、本数を買っても懐が痛まないのがいい。とはいっても、なるべく安く抑えたい。そしてノットはそれなりに評判がいいものを選びたい。
というわけで、今回はノットはAP Shave Co.、ハンドルはDScosmeticsという中国メーカーから購入して、自分で組み立てることにした。
今回買ったのはTuxedo、SynBad、Cashmereの3種類で、いずれも24mmだ。本命はCashmereである。ハンドルはやや大振りで26mmのものにした。
ブラシの組み立て
前回の組み立てはノットが23.5mm、ハンドルが24mmで、その差が0.5mmだったので、ゴムハンマーで叩いてノットを押し込んだが、今回は接着剤を使う。
ノットとハンドルを別々に買うなら、ハンドルはノットの+2mmを基準にするのが定石らしい。同じだと入らないからだ。
ハンドル側を接着剤を流し込んで、ノットを突っ込めば組み立ては完了である。2mmくらいの差であれば、問題なくノットとハンドルを固定できる。
ハンドル
ハンドルはDScosmeticsのものだ。
色違いではあるが、全て同じものなので、まとめて書いてしまう。
中国製ながら、意外とずっしりしておりよくできている。やや大振りではあるが、手に馴染みやすいし、ある程度の大きさがないとラザリングしにくいので、このくらいの大きさが自分にとってはちょうどいい。
1個600円くらいなので、コストパフォーマンスが高い。うまいことノットが安く手に入れば、またこのハンドルを選ぶだろう。
形はもう少しバリエーションがほしいところだが、そもそも、ブラシのハンドルだけ買うヤツなんて多くないので、これは仕方ない。
ノット
ノットはすべてカナダのAP Shave Co.から購入した。
全体的に抜け毛はなく快適に使えており、最近は今回買った人工毛ブラシのどれかを使うことが多い。
どれも値段の割に満足度が高く、買ってよかったと思っている。
普段24mmのアナグマ毛を使っていると、同じ24mmでも人工毛は広がらないので小さく感じる。大きめのブラシが好きなら28mmとかでもよかったかもしれない。
Tuxedo
これは人工毛の中でも定番と言っていいだろう。黒い毛で先端が白になっている。シェービングブラシを作っているところなら、だいたい同じタイプのタキシードを出している。
使い心地としてはコシが強く、先端が柔らかい。押し当てて使うと非常に使いにくいが、先端の白い部分で撫でるように使うと快適に使える。
今回買った3本の中では一番コシが強く、固めである。シェービングブラシは柔らかければ良いというわけでもないと思うので、このくらいでも十分に心地よく使えると思う。
SynBad
たまに見る薄茶色で、先端が白いノットだ。扱っているショップは今のところ少ない。
毛自体が細いのか、24mmでもTuxedoよりも小さく感じる。サイズ感としては28mmでもよかったかもしれない。
3つの中ではコシ、柔らかさともに中間くらい。コシは少し強めで、先端が柔らかい。Tuxedoと使い比べると、SynBadの方がコシが弱いので、肌に当てた時に少し広がる感じがする。
ブラシにシルバーチップの柔らかさを求める人には向いていないが、コシが強さがあるのが好きな人は試してみる価値はあるんじゃないかと思う。
Cashmere
今回の本命で、一番期待していたノットだ。全体が白い。こちらもSynBadのように24mmでも少し細く感じる。
3つの中では一番コシが弱くて柔らかい。コシの強さは2バンドのアナグマ毛より強いくらいだが、毛足が長い分、少し跳ね返るような感触がある。心地よい柔らかさで、使っていて気持ちいいノットだ。
値段としては安い方なので、コストパフォーマンスとしてはかなり高いと思う。
手持ちのブラシの中でも気に入っており、最近では一番使う回数が多い。と同時に、もう少し太いのを買えばよかったと、少し後悔している。
まとめ
今回は安く済まそうとノットとハンドルを別々に買った。
結果としては、送料含めて7000円、1本あたり2300円といったところで、Yaqiで買った方が安かったし、AP Shaveでハンドルついたブラシ買うのと変わらなかった。残念。
AP Shaveのノットは予想していたものよりも、ずっとよかった。本来の目的は果たせなかったが、買ったものとしては満足できるものだったので、それはそれでよかった。次はもう少し太めで別の種類を買ってみたい。
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