豚毛ブラシ比較: Semogue 830 vs Omega #11712

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豚毛のシェービングブラシといえば、SemogueとOmegaである。Omegaはやたらとでかいプロブラシが有名だが、今回はノーマルサイズのブラシとSemogueのブラシを比べてみる。

豚毛ブラシの特徴

乾いた状態の豚毛ブラシはアナグマと比べるとかなり固いが、水分を吸収すると柔らかくなる。乾いた状態と水分を吸収した状態では触った時の印象が全く違う。

さらに、使い込んで3ヶ月目あたりから乾いた状態でも柔らかさを感じることができるが、「柔らかくなる」というよりは「コシがなくなる」というイメージである。

今回比較するブラシはどちらも1年近く使っている。購入直後の比較ではなく、それなりに使い込んだ状態のものを比較している。

アナグマ毛のように脂ぎっていないので、ブレイクインはいい加減にやっても泡立つ。初めての天然毛ブラシとしてはアナグマ毛より豚毛の方が導入が楽でいい。

比較するブラシ

Semogueのモデルはアクリルハンドルの830(ノット22mm)、Omegaのモデルは木製(トネリコ) ハンドルの#11712(ノット24mm)で、ロフトはどちらも55mmである。ハンドルは異なるがブラシ部分はどちらもノット22mm、ロフト55mmとスペックとしては同一である。(2017/3/23 ノットのスペックが誤っていたので訂正)

Semogue 830

豚毛ブラシの中では定番と言っていいだろう。Instagramでもよく見かける。透明と赤のアクリルハンドルがカッコイイ。

最初の1本に選んでも良いブラシだと思うが、使いやすさでいうと1305の方がハンドルが大きい分、握りやすい。こちらの830はハンドルを摘むように持たなければならないので少し使いにくいと感じるかもしれない。

Omega #11712

豚毛のシェービングブラシてばSemogueと同じく定番メーカーである。Instagramを見る限りだとSemogueの方がやや人気があるかな、という印象を受ける。

このモデルは公式サイトのカタログになかったので、もしかしたら廃番かもしれないが、木製ハンドルのモデルは現行品にもあるのでそちらを選んでもいいだろう。Hi-Burshのようなチープさは感じられないので、オススメである。

ハンドルとしてはやや小振りながら、Semogue 830よりは持ちやすい。凹凸がないスラッとしたハンドルだが、意外と手にフィットする。

比較

どちらも1年近く同じくらいの頻度で使ったが、Semogueの毛の開き方は明らかにOmegaより広い。Semogueは1035も持っているが、同じように毛が広がっている。一方のOmegaの方は買った時とあまり変わっていない。

ブラシの毛の部分を握って見比べてみると、Semogueの方が少しだけ毛の密度が少し高い。毛の開き方が違うのはここらへんが原因なんじゃないかと思っている。

使い心地については完全な主観だが、Semogueの方が好きだ。Omegaより柔らかく感じるし、ソープを広く塗れる。Omegaがダメというわけではなく、OmegaはOmegaで使い心地は良い。泡立ちの良さという点ではどちらも変わらない。

まとめ

同じ豚毛ブラシでも、使い心地がメーカーによって微妙に違うというのは面白いところである。豚毛は使い込むことで真価を発揮するので、使うごとにそのギャップが徐々に広がってくるので、どちらにも愛着が湧いてくる。

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