ヤフオクでAristocratだと勘違いして落札したのが、今回紹介するDiplomatだ。レアリティとしてはDiplomatの方が高いので、ラッキーといえばラッキーだった。
あくまで実用品としてヴィンテージのホルダーを買っているのでレアリティはそれほど重要ではないものの、手に入れた時の高揚感はそれなりにあった。
今回手に入れたのはデートコードがB3なので、1956年の3Qに製造されたものだ。状態は金メッキにも関わらずミントである。なかなか珍しいのではないかと思う。
使い心地について結論から言うと、安定のヴィンテージGilletteで期待は裏切らないものの、相場価格に対する性能比でいうと、Super Speedでもいいんじゃないかなーと思う。個人的にはコレクターズアイテムだと思うので、実用性重視の人は40s Super SpeedやRed Tipの方が幸せになれる。
見た目
TTOのホルダーで金でメッキされている。今回は状態がいいので、ほぼ発売当時のままだ。金メッキは趣味が悪いと思っていたが、実際に手にしてみるとゴージャスで、それほど悪いものではなかった。
Aristocratと似ているが、ハンドルのローレットが異なる。Aristocratはハンドルの上部と下部にはローレットが入っていないが、Diplomatはハンドル全体にローレットが入っている。
サイズはAristocratとほぼ同じなので、Merkur 34Cを想像してもらえばいいと思うが、重さはやや物足りないところがある。重さもAristocratと同じくらいで、Super Speedよりは重いが、ズッシリとした重量感はあまり感じない。
見た目としてはかなり魅力的で、これだけで買ってよかったと思える。
使い心地
とてもマイルドで、肌への当たりはSuper Speedに近い。Super Speedよりも重量感があるので、安定感としてはDiplomatの方が上じゃないかと思う。
ハンドルが太めでほどよく重みがあり、滑らかに剃れていくので、扱いやすいホルダーだと思うが、アングルキープは意識しないと剃り残しが出そうだ。
このアングルキープの仕方が完全にSuper Speedのもので、ヘッドはSuper Speedと変わらないんじゃないかと思う。
40年代後半のAristocratは持っていないが、海外のBBSを見ていたら「Diplomatの方がAristocratより少しマイルド」という書き込みがあったので、見た目とは裏腹に「AristocratよりSuper Speedに近い」が正解かと思う。
Gilletteのホルダーに慣れていると、使い心地という面ではそれほど心躍るものはなかった。「うん、Gilletteだね」という感じだし、かといってヴィンテージ入門というものでもないので、あえて手を出すメリットはないだろう。
まとめ
最近、ホルダーはGilletteばかり書いているが、今回は少し定番から外れたところを紹介した。なんだか、定番から外れると完全にコレクターズアイテムなんじゃないの?という気分になる。
定番から外れたモデルだと、PresidentやExecutiveが代表的なところで、機会があれば手に入れたいとは思っていたが、Diplomatを使ってみると何だか少し冷めてしまった。(それでも機会は伺っているが・・・)
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