Gillette: Super Speed ‘Red Tip’

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シェービング用品に限らずけっこう昔からeBayを利用している。欲しいものは日本でなく海外にあることの方が多いのでeBayは便利だ。

そんなeBayでGillette Super Speedの中でもRed Tipと呼ばれるホルダーを落札した。ノブの塗装が剥げているものの、それ以外の状態はまずまずに見えた。なにより、送料含めて3500円程度だったのだ。デートコードはB1なので1956年製造である。

状態

届いてみると、ハンドルがやや汚れており、ハンドルにほんの小さなクラックが入っていた。目を皿にしないとわからない程度なので、セラーも気づかなかったのだろう。使う分には問題ないので見なかったことにした。


写真は洗浄前だが、そこそこ綺麗だ。ミントまではいかないが、ニアミントとあったところだろう。細かい汚れやシミだけ取って、再塗装すればよさそうだ。洗浄は中性洗剤(皿洗う洗剤)で洗い、ヤニ取り歯磨き粉をつけ歯ブラシで磨き、細かいところや彫りの部分は綿棒を使った。

どうも茹でたりするといいらしいが、料理に使う鍋に小汚い両刃ホルダーを入れる気にはなれないし、茹でる用の鍋を買って家内に気が狂ったと思われるのも嫌なので、茹でるのはしていない。

再塗装すれば終わりだが、これはなかなか骨が折れる。というより、塗装というものをしたことがないので、塗装は後日ということにして、いったん使ってみることにした。

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使い勝手

Red TipはGilletteの両刃ホルダーの中ではAdjustableを除くと最もアグレッシブなホルダーと言われているが、現行品と比べるとマイルドな部類でMerkur 34Cくらいだ。普通のSuper Speedと比べると持った時の印象がかなり違う。Red Tipの方がハンドルが太ので重量感があり安定して剃れる。

重さを計ってみたら66.5gであった。Flare Tipが56g、Muhle R89は68gだったので、重さとしてはR89と同じくらいである。R89は重心がヘッドに寄っているが、Red Tipの重心は真ん中よりなので、体感的な重さはRed Tipの方が重く感じる。

Flare Tipはマイルド過ぎてアングルが厳しいが、Red Tipにはそういった厳しさがなく楽に剃れる。ややマイルドでよく剃れて優秀なホルダーだと思う。剃り心地は大変良い。

まとめ

ヴィンテージ品を探すならRed Tipを候補に挙げてもいい。特にMerkurのクローズドコームを使っていて、初めてのヴィンテージであれば使い勝手にあまり違和感はないだろう。ノーマルのSuper SpeedはeBayでもヤフオクでもよく出ており手が出しやすいが、Red Tipは出品が少なめなので少しハードルが高いかもしれない。常に出品はされているので状態と予算の折り合いがあればよい買い物になると思う。

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