紅茶の香りに包まれて: Barrister and Mann CHESHIREレビュー

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はじめに

2020年あたりからシェービングソープをほとんど買っておらず、手持ちのシェービングソープの消費に努めてきた。最近になりようやくシェービングソープがなくなってきたので、そろそろ新しいシェービングソープを買おうと思ったのである。

何にしようかと考え、Barrister and MannのCHESHIREを買おうと思っていたが、結局買いそびれていたことを思い出した。

Barrister and Mannについて

Barrister and Mannはアルチザン・シェービングソープのメーカーである。アルチザンソープは日本で言うところの手作り石鹸に近いニュアンスである。様々なメーカーがあるが、共通しているのは小ロットで製造し、天然成分のみを使うなどのポリシーを持っている。

Barrister and Mannはアルチザン・シェービングソープでは有名メーカーのひとつである。このブログでも少し紹介したことがある。

種類が非常に豊富だが、定番商品はそんなに多くない。ほとんどが限定商品で、月に1回ペースで数種類の限定商品が発売される。過去の商品の再販売もちょくちょくあるので、買いそびれても翌年にひょっこり出てきたりする。

スケジュールは四半期ごとにBarrister and Mannのブログでアナウンスされるので、好きな人は定期的に見るといいかもしれない。

CHESHIREについて

CHESHIREはBarrister and Mannの中でも定番の商品である。ベルガモットの香りつけたフレーバーティーのアールグレイを再現した香りでシェービングソープの中でも珍しい香りが特徴だ。

クラリセージ、ベルガモット、ラベンダー、パチョリをブレンドすることでアールグレイの香りを再現している。

紅茶を連想させる香りが漂ってくるので、シェービングソープの香りとして是非が分かれるかもしれないが、個人的には好き。紅茶と柑橘系が混ざったような香りで、ラベンダーの華やかさとパチョリの土感が潜む。柑橘系の爽やかさと紅茶の渋みのバランスがよく、すっきりとした香りである。

冬に合う香りではないが、使っても不自然ではなくオールシーズン使える。

シェービングソープ

2021年頃からベースが変わっており、”Omnibus”というベースに変わっている。今回紹介するシェービングソープはOmnibusと呼ばれるベースなのだが、そもそも、それがなんだかわからん。

どうやらラノリンフリーで植物エキス、ヤギとココナッツのミルク、シアバター、アボガドオイルが配合されているらしい。特徴的な点としてはこれらに加えて、クプアスバターという聞き慣れないものが配合されている。化粧品関連のサイトを見ると、アマゾン原産のカカオに類する果実の種から取れる種子脂のようだ。

植物油に切り替わったのかな。前は獣脂ベースだった気がする。あまり気にしないのでどちらでもいいかな。

外観

容器のデザインはロンドンのビッグベンで、CHESHIREの香りであるアールグレイに由来していると思われる。ケースはプラスチック製でよくあるシェービングソープの容器である。アルチザンソープらしくデザインがよい。

シェービングソープ本体はソフトソープでシェービングクリームより少し硬く、普通の石鹸よりも柔らかい。質感で身近なものとしてはメンソレータムとか、リップクリームあたりに近い。

ラザリング(泡立て)

Omnibusとやらを試す時である。

泡立ちはとてもいい。少しラザリングしただけで、きめの細かいねっとりとした泡ができあがる。重厚感があるタイプの泡で、顔に塗ったときの伸びがいい。今まで使ったシェービングソープの中でも保湿性が高いのがわかる。

誇張表現かもしれないが、薄めたホホバオイルを泡立てて塗っているような感触かな。肌に絡みついてくるようなクリーミーな泡ができあがる。

シェービング

刃の滑りがよく、保湿性もあり十分に肌が保護されている感覚がある。ラザリングの印象にわりに泡の切れもよく、優秀なシェービングソープであることがわかる。

優秀どころか、おそらくトップクラスの性能である。

Barrister and Mannのシェービングソープは確かBAY RUMとDicken’sを使ってきたが、今回使ってみて「B&Mってこんなだっけ?」と感じた。

以前から優秀なシェービングソープではあったけど、俺の中の印象は上位圏内の1つという感じで、気になる香りがあり他に気になるものがなければ買うといった位置づけであった。(Dicken’sの香りは好きすぎて2回買ってる)

Omnibusに変わって一気に飛び抜けたという感じかな。これはいい。

アフターシェーブバーム

アフターシェーブはスプラッシュ(アルコールが入っている方)ではなく、アルコールフリーのバームを買った。

外観

容器本体はガラス製でポンプ式になっている。バームだとプラスチックが多いが、遮光瓶になっているのがいい。デザインはシェービングソープと同じである。

少し残念なところはプッシュ1回で出る量が少ない。多分、1回分の量ではないので、2〜3回プッシュしないと1回分にならないのは少し使い勝手が悪いかな。

バームは真っ白なのかと思ったら、薄く茶色が混ざった色をしていた。色は特に問題ではないので、あえて書く必要もないのだが、なぜか印象に残っている。

画像は一緒に買ったSEVILLEのもの。出る量は同じ。

アフターシェーブ

バームということもあり、保湿性は高い。今は夏場で湿度が高いので気にならないが、冬場の乾燥時期はバームの方が安心できる。特に乾燥肌や敏感肌の人はアルコールフリーで保湿性が高いバームの方がおすすめである。

伸びもよく、保湿性が高いわりにベタつきがないのでとても使いやすい。先ほどの書いたが、ワンプッシュでは足りないので2回か2回半のプッシュでが1回分と考えた方がいいだろう。

しっかりと香りがするので、香りの方も楽しめる。

Barrister and Mannのアフターシェーブバームは初めてだが、期待を裏切らない商品だった。

まとめ

シェービングソープがとにかくいい。アルチザンソープを買ったのが久しぶりだったということもあるが、そこらへんを抜きにしてもレベルの高いシェービングソープだった。

Barrister and Mannは価格が少し高めなのだが、価格以上のシェービング体験ができるので、シェービング体験を追い求める人にはおすすめである。

どうしても海外通販に頼ることになるので、コスパ重視の人には無理に勧めないが、機会があったらシェービングソープだけでも買ってみるといいと思う。新たな発見があるかもしれない。

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