ミューレ シェービングソープ SEA BUCKTHORNを試してみた:ラグジュアリーと機能性の両立を検証

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はじめに

今回はミューレのシェービングソープを紹介する。香りは販売されている3種類のうちのSEA BUCKTHORN(シーバックソーン)である。このほかにアロエベラとサンダルウッドがあるのだが、なじみがないのがシーバックソーンだったので、せっかくなので想像ができないものを買ってみることにした。

背景

なぜ今さらミューレのシェービングソープなのかというと、これを紹介しておかないと良心の呵責を感じるからである。弊ブログはアフィリエイトによる収益でサーバー代などを賄っているのだけど、自分が使ったことがない品物のAmazonリンクを載せることに良心の呵責を感じるのだ。どうも、善人です。

今回はそんな良心の呵責の原因の一つであるミューレのシェービングソープを紹介しつつ、浄罪をしようと目論んでいる。

外観

容器

今回はリフィルではなく、陶器製の容器に入っている方を買った。価格の大半はこの容器が占めているといってもいいので、まずは容器から見ていこう。

サイズ

陶器製の容器は思ったよりも小さい。公式サイトによると、内径が72mmである。数字だけ並べてもわかりづらいと思うので、他のシェービングソープと比較してみた。シェービングソープとしては標準的な容器であるBarrister and Mannの内径が約95mm、少し小ぶりのRazoRockの内径が約90mmだったので、二まわりくらい小さいサイズである。

重量は258gで陶器らしい重量感がある。

さりげないロゴがいい

質感

陶器について詳しくないので善し悪しはわからないが、安っぽさは感じない。厚みがありしっかりとした作りである。でも、落としたら割れるだろうね。

蓋にミューレのロゴが小さくプリントされており、このさりげなさがいい。

上品な光沢があり、ここらへんはさすがミューレというか、もう映えしか考えていないような徹底ぶりを感じる。

滑り止めのようなひっかかりは一切ないので、濡れた手で掴んだら滑りそうである。手のひらにすっぽりと収まるサイズなので、あまり滑らないのかもしれないが、使うときは気を遣っている。

シェービングソープ

次はシェービングソープ本体である。これも容器に合わせて小さく、65gである。リフィル単体なら、そこそこ安いと思うのだが、シェービングソープに合う容器を探すのが至難なので、最初は容器付きか、同じメーカーのシェービングボウルを購入することをおすすめする。(3Dプリンターで安いの作ったら売れないかな)

容器に入れると若干の隙間ができる。容器の内径72mmに対してソープの直径が61mmなので、左右0.5mmくらいの隙間が空くことになる。

Mitchell’s Wool Fatもそうなんだけど、陶器の容器は隙間ができるのが普通なのかね。隙間ができるのは水が入り込んだりするのであまり好きではない。Taylor of Old Bond Streetの木製容器とかはピッチリだよね。

使っているうちにソープが溶けて隙間が埋まったりするので、それまでは我慢かな。

ソープと容器の隙間がすごい

成分

詳しい成分は公式サイトを見てもほしいのだが、なんというか、インダストリアルだよね。それに慣れていると違和感を感じるかな。石けんの成分としては普通ののものなので、これが悪いというわけではない。アルチザンソープ(小規模なメーカーが特定のこだわりのもとに制作と販売するシェービングソープ。オーガニック素材であることが多い)に慣れていると、違和感のようなものを感じる。

こういうのを気にする人はあまりおすすめしないかな。俺はあまり気にしない。

使い心地

泡立ち

容器が小さいのでノットが小さいブラシがおすすめである。とはいえ、海外通販に慣れている人は「ノットが小さいブラシ」って持ってない人が多いのではないだろうか。俺は持っていなかったが、今はSOU AKADAのブラシがあるので、これを使うことにした。

買う前に思っていてよりも泡立ちやすい。ブラシが小さいのものあるが、ローディングは比較的手早くできる。ミューレはもともとブラシメーカーだったので「餅は餅屋でしょ。ちゃんとシェービングソープ作れるの?」と半信半疑ではあったが、みごとに覆された。

その後のラザリングもすぐに泡がきめ細かくなって、ここまでは優秀。初回で6000円だが、その後のリフィルは1600円なので、長く使うつもりならコストパフォーマンスいいんじゃないかと思った。

香り

シーバックソーンとは何か。どうやら木の実らしい。

香りは柑橘系に近くすっきりとしている。柑橘系に加えて少しハーブ感があるかな。オレンジやレモンのような単純な香りではない。

意外と香りが強い。もう少し薄いものだとおもっていたが、しっかりと香りが立つ。シーバックソーンが何ものか買うまでわかっていなかったが、香りの選択肢としては間違っていなかった。

夏に合う香りなので、量も少ないし季節に合わせて使うのもいいかもしれない。

シェービング

さすがにアルチザンソープと比べるのは違和感があるのだが、剃ったときの滑らかさはアルチザンソープの方が上である。とはいえ、シェービングソープとしての性能はいい。PRORASOのシェービングクリームよりもワンランク上の剃り心地である。

シェービングソープ本体は1500円を超えるくらいなので、価格に対して妥当な性能だと思う。

保湿性は少し低めで、シェービング直後に心持ち突っ張る感覚がある。肌質によって変わると思うが、アフターシェーブとして保湿すれば問題ないレベルである。

まとめ

総評

総じて無難なシェービングソープだと言え、通好みのシェービングソープではないのだが、手軽に手に入るのは大きな魅力である。

シェービングソープを楽しむというよりは、ラグジュアリー感を楽しむための製品だと感じる。弊ブログの趣旨とは少し離れた嗜好性である。

たぶん、ミューレの商品がすべてそうで、クラシックシェービングを道楽とする層ではなく、ラグジュアリーな生活様式を道楽とする層に向いている。このシェービングソープも同じ。

推奨する人としない人

気軽に買えるので、海外通販はハードルが高いと感じる人にはおすすめできる。

初期費用という意味では少し高価なシェービングソープであるが、リフィルは高価というわけではないので、初心者の中でも、価格は多少高くても手軽に品質が高いものを手に入れたい人にはおすすめである。

あとは洗面台を映えさせたい人かな。ミューレで統一すると洗面台が映えるので、こだわった洗面台作りをしたい人にはおすすめできる。

一方で弊ブログを定期的に巡回するような人にはおすすめしない。そういう人はクラシックシェービングをすでに楽しんでおり、抵抗なく海外通販をする人だと思う。そういう人はアルチザンソープを買った方がいい。

最後に

これで気兼ねなくミューレのシェービングソープをAmazonアフィリエイトリンクとして設置できる。この記事を書くことにより、煉獄の山を登り切り浄罪できたと言っていいだろう。

それも買った理由の一つではあるのだけど、どんなものだろうという疑問を解消できたのはよかった。シェービングソープ自体も思ったよりもよかった。

残念な点はうちの洗面台は生活感しかないので、ミューレのシェービングソープがまったく似合わないことくらいかな。

コメント

  1. スナフキンN より:

    勉強になります
    たまにソープでみるシーバックソーンはサジーのことだったんですね
    語感からてっきり、ワカメっぽいものを想像していました
    個人的にマスプロブームが来てるので今度買ってみたいとおもいます

    • suzuki より:

      スナフキンNさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      実は私もシーバックソーンはワカメというか、海藻だと思ってましたw
      マスプロも意外とよかったりしますね。