Bay Rumのアフターシェーブを自作する

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アフターシェーブ・ローションを調達するのはなかなか骨が折れるので自分で作る事にした。

航空危険物というものに該当するらしく、鬱苦しい美しい島国・ニッポンへは基本的には発送できないのである。

ちなみに、輸入禁止品ではないので、保税地域まで来れば通関する。Italian Barbarは「送るけど、何があっても知らねーよ」というスタンスだが、発送国側で没収やら返送やらになるとイロイロとめんどくさいので買わないことにしている。

ベイラム

興味はそそられるが、日本では手に入らないのがベイラムとかいうものである。西洋諸国ではスタンダードらしいが、日本では全然スタンダードではない。日本で手に入るのはC.O. Bigelowくらいかと思う。高いので自分で作るしかない。

ベイラムと一口に言っても、メーカーによって香りに微妙な違いがある。Barrister and Mannのベイラムはベイリーフの香りが強く出ているが、別のメーカーは10円のコーラガムのような香りがする。

香りとしては良いので、もう少しメジャーになってほしいものだ。

下調べ

アフターシェーブの自作にあたっては、“How to Make Aftershave 10 Steps”という記事を参考にした。というか、レシピ通りに作った。英語がわからない人のために基礎レシピを翻訳すると、だいたい以下のような感じになる。

材料選び

  1. メインの収斂剤を選ぼう。アルコール濃度が70〜99%のエタノールでいいよ。安くて手っ取り早いからね。ウォッカやラム酒のようなお酒でもいいね。高いけど。
  2. サブの収斂剤を選ぼう。アルコールだけだと肌にキツいから、ウィッチヘーゼル買ってこい。
  3. 皮膚軟化剤を選ぼう。グリセリンが安くて手っ取り早いよ。ラノリンやミネラルオイルもいいよ。
  4. 止血剤を選ぼう。あるといい。カリウムミョウバンがいいよ。
  5. エッセンシャルオイルを好みで選んでね。

上記の収斂剤(メイン120ml、サブ60ml)、皮膚軟化剤(スプーン1杯)、止血剤(ひとつまみ)、エッセンシャルオイルを混ぜる。

上記のレシピが基本となる。ちなみに、原文では収斂剤がCupで表現されているが、アメリカでは1 Cupが240mlと日本とは違うのでmlで表記している。

アフターシェーブの作り方

エッセンシャルオイルを入れなければ無香料のアフターシェーブができることになる。逆に言えばエッセンシャルオイルをうまいこと混ぜれば、極端な話し、どんな香りのアフターシェーブも作れるということになる。脱・アフターシェーブ難民である。この記事のためだけにAmazonアフィリエイト申し込めばよかった。

とはいいつつ、ベイラムはやや趣が異なる。ラム酒、ウィッチヘーゼル、グリセリンで1〜3は揃うし、4の止血剤はオプションなのでなくてもいい。5の香料はエッセンシャルオイルではなく、スパイスを使う。

使うスパイスはベイリーフ、クローブ、オールスパイス、スティックシナモンの4種類なので、わざわざクリスマスイブに自然派なスパイス屋まで買いに行った。

これだけで、C.O. Bigelowの値段に近くなったが、もう後には退けないので必要な材料は全部揃えた。ベイリーフはめんどくさくなって近所のスーパーで買ってしまった。これは詰めが甘かったかもれない。

レシピ

  1. ラム酒 120ml
  2. ウィッチヘーゼル 60ml
  3. ベイリーフ 3枚
  4. グリセリン スプーン1杯
  5. 砕いたクローブ ティースプーン1杯
  6. 挽いたオールスパイス ティースプーン半分
  7. 割ったシナモンスティック 1本

こいつらをメイソンジャーに入れて混ぜ、10〜14日ほど冷暗所で寝かせれば完成である。

出来上がったものは遮光瓶に移すのだが、200mlの遮光瓶を手に入れるのに苦労したし、穴が空いた中栓がないので分量を半分にして100mlくらいに押さえた方がよかったかもしれない。

完成後

クリスマスイブに仕込んで正月明けに開けたので10日くらい寝かせたことになる。

できばえとしては、反省点はあるもののよくできたといったところか。安いベイリーフを使ったせいか、ベイリーフ感があまり出ていないが、ラムをほどよく中和するくらいにはなっている。香りの流れは、最初はラムから始まり、シナモンで締めるという感じである。

あとは寝かせる時間をもう少し置いた方がよかったかもしれない。自作ベイラムを作る人の中には半年寝かせる人もいるらしい。ここらへんを踏まえて次回はもう少しうまく作りたい。

後日談

この後、もう1度作った。

前回の反省点を踏まえて、ベイリーフはオーガニックのものを4枚使用し、寝かせて14日目にベイリーフを2枚に減らして、さらに2週間寝かせた。

ラムの香りは後ろに引き、ベイリーフの爽やかな香りが前面に出てたアフターシェーブを作ることができた。

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