以前、ペンハリガンのベイオリアを購入してから、ペンハリガンのフレグランスがすっかり気に入ってしまった。いろいろ試したいとはいえ、それなりに値段がするのものなので、「ジェントルマンズ・フレグランス・コレクション」という4種類の香りが試せるミニボトルのセットのを購入した。
セット内容はブレナムブーケ、クァーカス、エンディミオン、サルトリアルだ。それぞれ5mlのミニボトルに入っている。このミニボトルはスプレーボトルではなく、小瓶(しかもかなり弱そう)に入っているので、小さなアトマイザーを用意しないといけない。
今回はこのそれぞれの香りを紹介してみよう。
ブレナムブーケ
ペンハリガンを代表するオードトワレで、ペンハリガンといえはブレナムブーケと言っても過言ではないだろう。
トップノート
- レモン
- ライム
- ラベンダー
- ローズマリー
- ユーカリ
ラストノート
- パイン
- ムスク
- ブラックペッパー
香り
ミドルノートはなく、すぐにトップノートからラストノートへ移行していく。香りが移り変わるというより、トップノートが徐々に減っていくようなイメージだ。
香りは爽やかなシトラスとブラックペッパーのスパイシーさが五分五分くらいで主張する。香りは強くないが、しっかりと主張するので、香りが弱いからと言ってつけすぎると主張が強くなりすぎてしまうだろう。
香りの主張が強いわりに持続時間は短いので、なかなか付き合うのが難しいと感じている。春から夏へかけての香りだろう。
クァーカス
「リヴァプールの残虐王」、「硫酸ドロドロなんでも溶かす」といったキーワードを連想する名前だが、スペルが違うし何の関連性もない。
トップノート
- レモン
- ライム
- ベルガモット
- マンダリン
ミドルノート
- ジャスミン
- リリーオブザバレー
- カルダモン
ラストノート
- オークモス
- サンダルウッド
- ガルバナム
- ムスク
- アンバー
香り
ラストノートだけを見ると重みのあるラインナップだが、全体としては爽やかで透明感のある香りである。爽やかな男性用香水のイメージ通りだが、普通の香水より上品な仕上がりだと思う。コロンのわりに香りの持続時間が長い。男性向けではあるが、女性が使っても違和感はない。
どんなシーンでも違和感がない香りなので、このセットの中では一番使いやすいと思う。こちらも春から夏に向けての香りだろう。
エンディミオン
こちらもコロンだが、香りの持続時間が長めでオードトワレに近いかと思う。
トップノート
- ベルガモット
- マンダリン
- ラベンダー
- セージ
ミドルノート
- ゼラニウム
- コーヒーアブソリュート
ラストノート
- ベチバー
- カシス
- パチュリ
- ナツメグ
- ブラックペッパー
- カルダモン
- ムスク
- レザー
- インセンス
- 乳香
- ミルラ
香り
ラストノートは盛りだくさんだが、簡単に言うとウッディ系の温かな香りである。滞留しやすい香りなので、つけすぎると香りがいつまでも香りが弱まらない。
ペンハリガンのフレグランスは、ブレナムブーケと似た傾向の華やかな香りが多いが、エンディミオンは少し趣きが異なり、温かみのある香りをしている。
秋から冬にかけての香りで、夏場は少し避けた方がいいかもしれない。
サルトリアル
こちらはオードトワレである。このセットの中では一番香りの移り変わりを楽しめるだろう。
トップノート
- ジンジャー
- アルデヒド
- オゾニックエフェクト
- メタリックエフェクト
- バイオレットリーフ
- ネロリ
- カルダモン
- ブラックペッパー
ミドルノート
- ビーズワックス
- シクラメン
- リンデンの花
- ラベンダー
- レザー
ラストノート
- グアーガムの木
- パチュリ
- ミルラ
- シダーウッド
- トンカビーン
- ホワイトムスク
- ハニーエフェクト
- オールドウッドエフェクト
- バニラ
- アンバー
香り
いわゆるフゼア系の香りだ。黄色っぽい色からわかるように濃厚で複雑な香りである。トップノートはややキツめのクァーカスといったところだが、ラストノートに向けてムスクの温かみのある香りに変化していく
ペンハリガンらしく上品で気品のある香りに仕上がっている。大人の男性向けの香りなので、普段はスーツに合わせて使っている。トップノートらへんだと、春っぽい感じもするが、秋から冬にかけての香りだろう。
まとめ
ミニボトルのセットであるが、それぞれを50mlのボトルで買いたくなる。とはいえ、香りの強いアフターシェーブを使うこともあるので、使うシーンを考えるとミニボトルでいいかなと思う。バイオリアは50mlを買って気に入っているが、なかなか減る様子がない。
どれも気品溢れる香りなので、Tシャツにジーンズのような服装にはあまり合わないだろう。どれも服装を選ぶ香りだ。最近はペンハリガンを使いたいがためにネクタイを締めて、磨いた靴を履いているようなものだ。
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