クラシックシェービング事始め -両刃カミソリのコツ-

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事始めシリーズの第三弾で、両刃カミソリを使う上でのコツについてである。

肌が弱い方なので、クラシックシェービングを始めた頃、というか今でもカミソリ負け対策を考えている。同じような人の力になれれば幸いである。

両刃カミソリを使うコツ

一枚刃は深剃りできる分、肌への負担も大きいので、カミソリ負けをしないためにはうまいこと両刃カミソリを使わないといけない。うまいこと使うにはどうしたらいいかの心構えを書いていく。

軽く小さく素早く

押しつけないことが第一原則だ。

ヘッドを肌の上に置く感覚で滑らせるように剃るが、海外のシェービングおじさん達の動画のようにこめかみ付近から首まで一気に滑らせるような、ストロークが深い剃り方はそれなりのテクニックというか慣れが必要である。

慣れないうちは、浅いストロークで小さく細かく滑らせ、力の入れ方や角度を保てるようになったら徐々にストロークを深くしていけばいい。

力はいらないが、それなりの素早さは必要になる。浅いストロークで軽く小さく素早くを心がける。ヘッドを肌に置いた時点で、どこを終点とするか当たりをつけて、一定の速度で終点まで剃るのを繰り返して、徐々に慣れていくのを心がけるとうまくいくだろう。

持ち方

力を入れずに角度を維持しながらまっすぐなストロークで剃るには、正しくホルダーを持つ必要がある。

親指と他の指で摘むように持つのが正しい持ち方らしい。人差し指と親指に空間が出来るように維持すると、ヘッドにかかる力がバラつかず、均一な力で剃ることができる。

逆剃りの時は、このような持ち方だと剃りにくいので鉛筆を持つような持ち方になる。こちらの持ち方だと、力の入り方にムラが出ることがあるので少し注意が必要だ。

腕を使う

持ち方の後はカミソリの動かし方だ。カミソリを肌に滑らせる時は手首を使わずに腕を使う。

手首を使ってしまうと、かかる力にムラが出る。力を抜いているつもりでも、ストロークの真ん中あたりに力が入りやすくなってしまい、そこがカミソリ負けすることになる。

なので、手首は角度を調整するためだけに使い、動かすのは肘から腕だけを使うイメージを持って剃ると、ストロークに余分な力が入らずに始点から終点まで均一な力を保てる。

自分を知る

両刃カミソリには首振り機能など余分な機能は一切ついていないので、自分の顔面のどこが平面で、どこに凹凸があるのかをある程度把握する必要がある。

男性なら誰にでもある凹凸部分は喉仏である。人によっては顎まわりが骨張っている人もいるだろう。この凹凸部分に何も考えずカミソリを通せば、間違いなく出血する。

こういった場所はトラブルスポットと呼ばれている。こういった場所は肌を引っ張ってストレッチをかけ、ヒゲを平面の場所へ寄せる必要がある。

顎まわりだと、顎を引くと首から顎の肉が集まるので平面を作ることができる。

肉付きや骨格を意識して、肌を引っ張ったり、肉を寄せたりして平面を作り出すとカミソリ負けしやすい場所も無傷で剃ることができる。

替刃を選ぶ

テクニックとしてのコツを紹介してきたが、今度は道具の話である。カミソリ負けをしたり、シェービングが思うようにうまくいかないのはホルダーよりも替刃の方を見直した方が効果的、かつ経済的だ。

替刃は自分に合っているか

替刃にも色々あり、シャープなもの、ダルなもの、当たりが強い、弱いなど様々なものがあり、自分に合うかどうかは試してみないとわからない。

テクニックや使うホルダーでも左右され、これしかないというものはおそらくないだろう。人が良いと言うものが必ずしも自分にも良いとは限らないのが替刃の世界である。

これは使い比べるしかない。

使い比べて、最初に使ってダメならもうダメである。合わなければ、さっさと捨てた方がいい。両刃の替刃1枚など安いものだし、合わない替刃を3日も使い続けて肌を痛め続ける方が損だと思う。

新しい替刃を使う

俺は毎日、替刃を交換している。3日も同じ替刃を使わない。これはかなり極端であるが、肌へのダメージを確実に減らすには、毎日新しい替刃を使うとか、替刃がまだヘタってない状態で替えてしまうとかの方がいいと思う。

肌を痛めずに剃れる替刃が良い替刃であり、何日使えるかはあまり問題ではない。両刃の替刃など1枚あたり20円がいいところなので、そのために肌を犠牲にする必要はまったくない。

切れない替刃でごりごり追い込むよりは、切れる替刃でスッパリと剃ってしまった方が肌への負担が少ない。

まとめ

両刃カミソリを使うコツを掴むのはなかなか難しいものがあるが、ある程度慣れてしまうとカミソリ負けをしなくなってくる。どちらかというと、Don’t think, just feelの世界で、考えるより基本を守りながら感覚を掴むことが大事である。

今回は両刃カミソリの使い方を長々と書いてみたが、「そんなことわかっとるわい。やっとるわい。それでもカミソリ負けするんだい」という人は、おそらくコツとかそういう話ではなく、どちらかというとスキンケアの領域である可能性が高い。

もし、次回書くとしたらスキンケアの話である。

 

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