はじめての両刃カミソリ選び

スポンサーリンク

今回は選び方やオススメを紹介しようと思う。両刃カミソリで髭剃りを始めようと思っている人や、もう1本両刃カミソリのホルダーがほしいという人には参考になるだろう。

選ぶポイント

両刃ホルダーを選ぶポイントはいくつかあるが、最初に選ぶのであればやはり王道のホルダーを選ぶべきだと思う。

記事タイトルは初級編としたが、あくまで最初もしくは2本目に選ぶことをコンセプトとしている。両刃カミソリに慣れた後でも十分に使えるし、壊れるものでもないので長く使えるはずだ。

王道のホルダー

両刃カミソリを始めようと思い立ち、最初に選ぶべきホルダーは以下のどれかだ。

  • Merkur 34C
  • Mühle R89
  • Edwin Jagger DE89

Mühle R89とEdwin Jagger DE89はハンドル以外は同じものなので、実質的には34CかR89(DE89)のどちらかを選ぶことになる。両刃ホルダーはこれら以外にもいろいろあるが、クラックシェービング界隈ではこの3本のどれかから始めるのが王道とされている。

王道とされた経緯を説明するようなサイトは見つけられなかったが、理由としては、扱いやすいのが第一だろう。刃の当たりや重量感といった両刃ホルダーとしてのパラメータのバランスが最も良いのがこの3本だ。価格も5000円前後なので手が出しやすい。

スペックとしてはデファクトスタンダードといった立ち位置だろう。趣味として始めても練習に最適なホルダーだし、実用として使っても十分な剃り上がりである。

34CとR89(DE89)は、どちらを選んでも間違いはないはずだが、重量で選ぶなら34Cだろう。おそらく重量があった方が扱いやすい。

注意すべき点はヘッドが亜鉛合金であることだ。亜鉛合金は安価なのでよく採用されるが、メッキが剥げるとすぐに腐食が始まる。よほど乱暴に扱わなければ、メッキが剥げることはないが、気を付けないといけない点だ。

Mühle R89 再び
MühleのR89は定番ホルダーだが、置く場所がなく、しばらくしまっていて使っていなかった。試験管立てで両刃ホルダーの収納に目処がついたので、また陽の目を見ることになった。 2番目のホルダー 一番最初に買った両刃ホルダーは、実はフェザーのポ...

重さと素材

両刃ホルダーに慣れていないのであれば、重量があるものを選んだ方がいい。両刃カミソリに限らず、クラシックシェービングの基本は力を入れないことで、ホルダーの重さだけで剃るイメージを持つのがコツの1つである。そのためには重量がないと扱いづらい。

慣れるまでは70~80g前後で選ぶのがいいだろう。R89(DE89)は68gなので、重さとしてはギリギリだ。個人的には80~90gくらいが一番使いやすい。

このあたりの重さだと素材は金属製しかなくなる。金属にもいろいろあり、両刃ホルダーだと、亜鉛合金 + メッキ、真鍮+メッキ、ステンレスが主流だが、最初はそれほどこだわる必要はない。

安さで選ばない

安さで選ぶこと自体を否定はしないが、安さだけを理由に初心者向けとするのは違うのではないかと思っている。「安くて使いにくいもの」と「そこそこ値段はするが使いやすいもの」であれば、当然ながら後者を選んだ方がいい。

フェザーのポピュラーなんかは初心者向けとしているブログが多いが、マイルド過ぎるし軽すぎるので初心者向けでも何でもない。どちらかといえば、初心者は避けた方がいいホルダーだ。

コスパ重視で始めるにしても、ランニングコストで1年以内に元は取れるはずなので、イニシャルコストは多少増えてもいいのではないかと思う。

クラシックシェービング事始め -両刃カミソリのコツ-
事始めシリーズの第三弾で、両刃カミソリを使う上でのコツについてである。 肌が弱い方なので、クラシックシェービングを始めた頃、というか今でもカミソリ負け対策を考えている。同じような人の力になれれば幸いである。 両刃カミソリを使うコツ 一枚刃は...

ダークホース

これから紹介するのは、どれも使ったことのないホルダーだが、評判がよく、使っているユーザーも多いものである。

Rockwell

Rockwell 6C/6Sは、表と裏のそれぞれで刃の当たり方が異なる3枚のベースプレートがついている。つまり、1本で6通りの剃り味を楽しめるホルダーだ。

海外のクラシックシェービング愛好家(特にシェービングソープ派)に使っている人が多い。評判もいいし、候補として検討する価値は十分にある。

6Cと6Sの違いは素材だけだ。6Cはヘッドが合金にメッキで低価格、6Sはステンレスで高価格という住み分けとなっている。合金メッキはメッキが剥がれると腐食を止められないという欠点がある。高価格といっても100ドル前後でステンレスのホルダーとしてはかなり安いので、一生使うつもりであれば6Sの方が長期的にはメリットじゃないかと思う。

真ん中のベースプレートをメインにしつつ、アグレッシブなプレートやマイルドなプレート使っていくと上達が早いのではないかと推測している。

Parker

インドの会社で値段は3000円代と少し安めの価格帯で展開している。TTOがラインナップに入っている珍しいメーカーだが、ParkerのTTOとオープンコームのモデルはマイルドな初心者には扱いづらいかもしれない。

クローズドバーのモデルはややアグレッシブなので、力加減さえ間違えなければ初心者にも使えるだろう。

少し値が高いが、ダイヤル調整で刃の当たり方が変わるアジャスタブルのVariantというモデルもある。

評判はかねがね良いが、品質は微妙という意見もあるので俺は買っていない。

まとめ

初級編ということで、最初の1本や2本目選ぶような両刃ホルダーを紹介した。紹介したものはRockwell 6S以外であれば、Amazonを始め、国内のショップから買うことができるので、ハードルは低いはずだ。(個人輸入がハードル高いかというと、そんなことはないが)

初めて使うものであれば、多少高くても、よく知られたものを選ぶべきだと思っている。特に、トラディショナルなウェットシェービングなど、道楽以外の何ものでもない。世界中の愛好家が認めるようなホルダーを選んでおけば間違いはない。

比較レビュー: Merkur 34C vs Mühle R89
何ごとにも初心者向けや定番品というものがあり、両刃カミソリの世界でもそれは同じことである。両刃カミソリでのクラシック・シェービングを始めるにあたって、イロイロ調べると初心者向けや定番品とされる両刃ホルダーがいくつかあった。 Merkur 3...

コメント