イギリス製Aristocratがすっかり気に入ってしまい、No.66をヤフオクで購入した。イギリス製のAristocratの出玉は少ないが、ヤフオクの方がeBayよりはだいぶ安く買える。個体を特定するための特許番号の刻印が430030のものはほとんどないが、694093はたまに出品されている。
手に入れたものにはBRIT.PAT. 694 093が刻印されているので1954年あたりの生産のはずだ。箱付きだが、箱の方の状態はイマイチ。本体は汚れていたが、洗浄だけでキレイになった。写真では気づかなかったが、ガードバーにキズがある。使用上は問題なくあまり気にしていない。状態としてはかなり良いほうだ。
普通のGilletteであれば、ピカールで研磨となるが、ネットで調べたところ「ロジウムや金メッキの研磨剤と煮沸はやめとけ」という記述がほとんどだったので基本的な洗浄だけにした。スクラビングバブルが最強すぎる。
見た目
仕様としてはTTOのワンピースで、重 さは約74g、ロジウムでメッキされている。
見た目は非常に美しい。ロジウムメッキのホルダーは初めてだが、光沢がとても美しいのだ。ニッケルメッキのようにくすんでいないし、クロムメッキのようにピカピカでもく、上品な輝きである。
ハンドルのローレットは深くもなく浅くもなくちょうどよい。No.58は彫りが深すぎて指先に刺さるような感触であったが、No.66はそのようなことはなく快適に持つことができる。
剃り心地
イギリス製はアメリカ製よりもややアグレッシブと言われているが、アメリカ製のAristocratは持っていないのでよくわからない。ヴィンテージのGilletteなので現行品に比べればマイルドである。ノーマルのSuper Speedに比べるとアグレッシブ、Red TipよりもマイルドでAdjustable的なレートでいうと3~4といったところか。4まではいかないかもしれない。同年代のミドルクラスであるNo.58よりもマイルドである。
アングルキープはほんの少し厳しめに感じだが、よほどの初心者でなければ簡単にエフェクティブ・アングルを見つけられる。むしろ、このマイルドさでこのエフェクティブ・アングルの広さであれば、神がかり的に優秀なホルダーと言えるだろう。
重量感は十分にあり、力を入れずにスムーズに剃れる。
剃り上がり
通常3パスで剃っているが、簡単にBBSまで持っていける。マイルドなホルダーながら、剃りづらいポイントもキッチリ剃れるあたりが素晴らしい。ゴリゴリと追い込まないし、タッチアップのようなこともしていない。ストロークも長めに取ることができるので、効率性は求めてないが素早く効率的に剃ることもできる。
まとめ
日常使いとしては完璧なホルダーだと思っている。両刃ホルダーの中では一番気に入っており週2回以上は必ず使うホルダーだ。
イギリス製のAristocratはeBayでも出品数が少ないが、No.66は定期的に出品されているので手に入りやすいのではないかと思う。予算の感覚としては10,000~15,000円あたりのレンジでステンレス製の高級ホルダーよりは少し安い。ヤフオクはかなり気長に待たないと出てこないが、eBayの6割くらいの価格で買える。海外転売組との入札競争になり長期戦になるが、eBay相場を超える入札はないので状態が良ければ狙った方がいいだろう。
ヴィンテージにステンレス製高級ホルダーと同じ値段を払えるかは各々の価値観かと思うが、同じ予算であれば、俺はヴィンテージを選ぶことにしている。最近は両刃ホルダーに求めるのがマイルドさとスムーズさで、ここらへんで一番信頼できるのがヴィンテージGilletteなのだ。
コメント
イギリス製のgilletteのttoはrocketを所有してますがslimやfatboyの開閉時のスルスル感とは違う重みがあるアクションが私も大好きです。
記事を読んでいたら私もaristcratが猛烈に欲しくなってしまいました(^^;;
ギータカさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
Rocketですか、いいですね。
評判がいいので以前から興味はあるものの、まだ手を出せてないです。
イギリス製Gilletteはそこからだとは思うんですが、
すっとばしてAristocratに行ってしまいました。
Rocketとの違いがわからないので、むやみにオススメできないのですが、
Aristocratは1本所有していてもいいと思いますよ。
またまたお邪魔致します。
私は朝に余り時間が取れないので、髭が濃いにもかかわらず夜に風呂剃りなんですが、rocketのローレットは濡れ手にソープが垂れてくるとちょい厳しい時があります。
剃り味はアジャスタブルで言うと体感では4〜5の間位です。
私も早くaristcratのオーナーになるべくebayをチェックする毎日です。
ギータカさん、こんにちは。
またまたコメントありがとうございます。
そして、返信遅くなり申し訳ないです。
RocketはやはりSSと比べてアグレッシブなんですね。
使いやすそうなので、次のターゲットはRocketにしようかと思います!
Aristocratはめぐり逢うのが難しいですが、
良い個体が見つかるといいですね。
最近はUS製の方も興味が湧いてきていますw
どうも、またお邪魔しました。
私も先日、遂にaristcrat#58を手に入れることが出来ました!
外観は汚れが目立つものの、メッキの摩耗や傷も無く、オキシクリーンで漬けおきしたら綺麗になりましたので、早速剃ってみましたが、とてもマイルドなのに良く剃れて、さすが貴族という名を奢っているだけあり「金持ち喧嘩せず」とはこう言う事なのかと髭剃りを通して体感致しました。
aristcratは私もハマりそうです!
USモノにも興味ありますが、つぎは思いきって#16にいこうかなと考えております。
長々と失礼致しました。
またお邪魔させていただきます。
ギータカさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
とうとうAristocrat手に入れたんですね。
おめでとうございます!
Aristocratの使い心地はたまらないものがあり、最近はAristocratか片刃がメインです。
No.16は俺もぜひほしいところです。
eBayだとあるタイミングで大量に出品があるのですが、
懐具合とタイミングが合いませんw
どうもまたまたお邪魔致します。
つい先日、何気にヤフオクを覗いたらbritish aristcratのケース付きのセットが出品されていて、給料日前でしたが、逃しちゃならないと思い落札しまして、本日届いたのですが、クリーニングが必要ない程のNOS状態で見た目は大満足なのですが、出品者に問い合わせても型番などはわからないとのことで、落札したホルダーが何者なのかわからず、少しモヤモヤしています。
ケースの外装を見る限りでは#66と同一な物なのですが、何分、海外フォーラムを見ても英語の理解力が乏しい為、本当のところがわかりません(^^;;
まあ、わからなくても良い買い物をしたなと思い、今晩剃るのを楽しみにしている次第です!
長々と失礼いたしました。
ギータカさん、こんちには。コメントありがとうございます。
最近まで出品されていたAristocratだったら、#66で間違いないと思います。
ヤフオクだと写真が少ないので、確かにモヤモヤしますね。
イギリス製のAristocratは箱、ローレット、ベースプレートの菱形の窪みくらいしか違いがないので難しいです。
こんにちは
ありがとうございます‼︎
#66でしたか。
モヤモヤが解消出来て、感謝です!
私も最近は、Gilletteばかり使ってます。
R41はめっきり手にする機会がないですね…
たまには使ってあげないとと思いますが、日常使いだとやっぱりマイルドで安心なGilletteについつい手が伸びてしまいます 笑
ギータカさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
俺もR41はそんなに使ってないです。
マイルドなGilletteかiKonばかりで、
アグレッシブなのを使いたい時は片刃を使ってしまいます。
というか、MühleやMerkurを使う機会がめっきり減りました・・・