前回、Aristocrat 1946-1947を書いた時にこんなことを書いた。
なんだかんだ言いながら、アメリカ製のAristocratもコツコツと集めてしまっている。ミント品の1948-1950 AristocratもeBayで買ってしまったので、ラインナップとしては残っているのはW1くらいだ。
https://shaveandgrind.com/?p=1827
実は1948-1950だと思って買ったのは、1947-1948という少し変わったモデルだった。mr.razorにもなくて、買ったものの正体がわからず、かなり困惑してしまった。
1947-1948モデル
アメリカ製クローズドバーのAristocratの見た目は大きく2種類で、ハンドルのローレットとセンターバーのノッチが主な違いである。初期(1941、1946-1947)はハンドルの上下はツルツルしており、ノッチがない。後期(1948-1950、W1)はハンドルの下部だけがツルツルしており、ノッチがある。
今回紹介する1947-1948のAristocrat は、初期のノッチなしでありながら、後期のハンドルが使われている。中途半端にモデルチェンジされているのだ。
Gilletteのホルダー部品は、一部が再利用できるように設計されているので、1946-1947から1948-1950へモデルチェンジする際に、余剰部品であるセンターバーだけが古いまま製造されたと推測できる。
個体数としてはあまり多くないものの、レアという扱いではないようだ。どちらかというと、特殊品という感じだ。
ハンドルしか見ていなかったので、てっきり1948-1950かと思った。ちなみに、以前はノッチしか見ていなかったので、間違えてDiplomatを買っている。
見た目
個体としてはミント品で、メッキの剥がれもなく、汚れも少なかったので通常の洗浄だけを行なった。唯一、ノブの底にコーティングの剥がれがあったが、目立たないわずかな剥がれなので、金メッキのAristocratではミント品と言っていいだろう。
今回はBuy it now(即決)で購入したので、少し割高感があったが、このくらいのミント品であれば相場よりも安い購入できたのは運が良かった。
外見は前述したとおり、ハンドル下部にはローレットが入っていおらず、センターバーにはノッチがない。ノッチありに慣れると、このタイプは替刃を入れるのが少しめんどくさく感じる。
サイズ感や重量感は前モデルと変わらないが、ハンドルのローレットが深くなっているので持った感触はかなり違う。
使い心地
ローレットが深いところ以外は1946-1947と変わらないので、必然的に剃り心地は変わらなかった。マイルドではあるが、Gillette TTOにしては肌へのあたりは少し強めといったところだろう。ここらへんのことを書くのは3度目になるので、もはや書くことがない。
ハンドルのローレットが深いので、使った印象は少し違うのは確かだ。個人的にはこちらの方が好きで、1946-1947の方は少し出番が減りそうな気がしている。ローレットが深い方が使っていてなんとなく安心感がある。
まとめ
Diplomatの時と同じように勘違いで手に入れてしまったホルダーだったのだが、使い心地としては1946-1947よりわずかによかったので、結果としてはよかったんじゃないかと思っている。
とはいいつつ、狙っていたのは1948-1950なのでやや消沈気味であったが、状態がよさそうな1948-1950が出ていたので、ついつい落札してしまった。ハンドルもセンターバーもちゃんと確認したので、間違いはなかった。こちらはすでに手元にあるので、追々書いていこうかと思う。
アメリカ製のAristocratもだいたい買い揃えてしまったので、どうしようかなぁと思っている。GilletteはAristocrat以外のところはあまり興味が湧かないので、Etsyのショップをウォッチしながら現行品に戻ろうかというところかな。
ヴィンテージで狙うならExecutiveだが、そこらへん行くならもう少しがんばってクロケット&ジョーンズあたりで靴でも買った方が幸せになれそうな気がする。
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